“庭のユニコーン” From the “Collected Fables” by James Thurber

“庭のユニコーン” From the “Collected Fables” by James Thurber
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昔々ある天気の良い朝、男が朝食をとっていると、彼の庭でユニコーンが薔薇の花を食べているのが見えた。
男はまだ二階のベッドで寝ている妻の所に行って、その事を話すと妻は「ユニコーンは想像上の動物よ」と言って、背中を向けて寝てしまいました。
男が階段を降りて庭に行くと、ユニコーンはまだそこにいたので、ユリの花を摘んでユニコーンに差し出すと、ユニコーンはそれを食べました。
男はもう一度二階に行って、妻に「ユニコーンがユリを食べたぞ」と言った。
妻は「あんたって、ばかじゃないの?」と言った。
男はドアの方へ行って「じゃあ自分で見て見ろよ、頭の真ん中に金色の角があるから」といって、もういちど庭に降りて行きましたが、ユニコーンはいませんでした。
男が部屋から出てゆくとすぐ、妻は急いでベッドから起き上がると、着替えを済ませ、警察と精神病院に電話して「夫が、今朝、ユニコーンを見たと言うんです。ユニコーンがユリを食べたって。ユニコーンは頭に金の角が生えていて・・・」。
警官と精神科医は顔を見合わせて、警察が妻を拘束したところで、夫が帰ってきました。
警官は、夫に「あなたは奥さんにユニコーンを見たと言いましたか?」と聞きます。
夫は「とんでもない、ユニコーンは想像上の動物ですよ。」
精神科医は「失礼しました、質問は以上です。」
警官は泣き叫ぶ妻を精神病院に連れて行きました。
その後男は幸せに暮らしましたとさ。
教訓:妻といえどもも、監禁されるまでは、油断してはいけない。(取らぬ狸の皮算用は良くない)


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