“The Zero Meter Diving Team” (12)
“The Zero Meter Diving Team” by Jim Shepard (12)
https://bombmagazine.org/articles/the-zero-meter-diving-team/
http://pioneer.netserv.chula.ac.th/~tpuckpan/shepard-zerometer.pdf
ピーチャはモスクワの第6病院のミカエルの下の階に収容されている事が分かった。
担当者に何らかのトリアージ(病人の緊急性による区分け)が行なわれているのか尋ねると、「(あなたは、ピーチャの)近縁者ですか?」と聞くので、そうだ、と答えると、「行われていません」と、答えた。
彼は、2種類の点滴を受けていた。
それほど悪いようには見えなかった。少し青ざめていたが、肌の色も普通だった。
髪はむしろふさふさしていた。
「ボリス・ヤコブレビッチ」と言った。
僕に会えてうれしそうだった。
やっと、横になれたよ、と、彼は冗談を言った。
僕はいつも彼に、横になっていないで、働け、と言い続けていたから。
「親父、会いに来るかなあ?僕はすぐここから出られるのに」と彼が聞くので、わからない、と答えた。
ミカエルはどうしているの、と聞くので、今から彼のところに行くので、あとで知らせるよ、と言った。
しばらくして、「兄貴は僕にすまないと思っているの?」と聞くので、通りかかった看護師が驚いていた。
「勿論、思っているさ」と答えた。
「兄貴にとって、時には、言いにくいだろうけど」
沈黙の後「何かできる事はあるかい?」と僕は言った。
「僕は、いわゆる、腸症候群期なんだ。」と消沈して言った。
つまり、一日30回ウンチをする、口からものどからも、だから物を食べたり飲んだりできなかった。
彼は、原子炉の状態について、まるでエンジニアの様に質問した。
その後、そもそもどうして原子炉の側に行くのを止めたかを説明した。
彼は彼の新しいプリピャチのアパートについて説明し、バイクを買う金を貯めたかった、と言った。
その後、「もう寝るよ」と告げた。