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中学生の理科ー生物分野におけるモヤモヤした部分、とりあえず松ぼっくりー




こんにちは。

中2の生徒は、中1の最後にやる予定だった理科の「火山」のあたりを、コロナの休み中に学校の課題でやったようです。

塾でも3月頃やりました。

今年はコロナショックのせいで、やれ桜が咲いただの見ごろだのあまり騒がなかったので、春っぽい行事がほとんどありませんでした。


で、中学の理科は一応4つに分かれています。

・生物
・化学
・物理
・地学


中学の教科書では、この分け方をいちいち説明しません。「理科」と、ひとくくりです。

この中で、理科があまり好きじゃない人がやりやすいのは生物だと思います。
人間も生物の一種であり、植物や動物は身近なのでとっつきやすいんじゃないでしょうか。

目に見えない小さい物質を扱う化学や、ものが坂道を転がったら秒速はどれだけかという物理はあまりよくわからない、という中学生も多いと思います。

地学は地震や火山を扱うので、身近といえば身近ですが、恐竜とかアンモナイトに興味がない、という人はなかなか地学に入りこみづらいようです。


「生き物に興味がない」という場合、生物分野にとりくもうという気がなくなってしまいますが…。まあ、とりあえず、生物はこの4つの中では比較的とっつきやすいのだ、という前提(私が決めた前提)で話をすすめます。


目次
①松ぼっくり
②心臓
③大腸


①中1の最初に、植物を勉強します。
種子(しゅし・タネのこと)で増える植物から習うのですが、けっこう最初の方に松が出てきます。

私は以前から、この松のイラストがすごくわかりにくい、なんとかならないのか、と思っていたのですが、普段はあまり、じっくり松ぼっくりにとりくむというのをしたことがありませんでした。
ですが、コロナ休校のとき、しげしげと松ぼっくりの図を見る機会と時間がありました。

それで腑に落ちたのです。


図を見ると、どれもこれも松ぼっくりでなんだかわかりません。
わかる人もいるのかもしれませんが、私にはわかりにくい図です。



だから、とりあえずcとdの松ぼっくりを隠して説明すると、とてもわかりやすい!
とわかりました。

ついでにNHKの教育動画サイトも活用するとさらにわかりやすくなります。


《松の図の説明でわかりにくいところ》

Q1:雄花(おばな)と雌花(めばな)区別がつかない。 

Q2:雄花のりん片と雌花のりん片の区別がつかない。



まず1問目から。
Q1:雄花(おばな)と雌花(めばな)区別がつかない。

解答:上にのびているのが、雌花です。

これは、このまま覚えてしまいます。

※図ではa

しかしここで、
「あれ?雄花には花粉があるはずだよね。花粉が雌花に受粉するためには、雄花が上にのびていて、下に雌花があるほうが、パラパラと落ちてきて受粉しやすくない?」
と思う生徒がいます。

この図だけを見ていると、誰でもそう思います。

だからここでNHKの動画を見るといいです。このカタマリ(雄花の上に雌花が伸びている枝)が何本でもわっさわっさあって、風に揺られて、ぶわーっと花粉が上下左右に飛ぶのがわかります。

「べつに、雌花が上でもいいや」

と納得する映像です。

NHK for schoolの「マツの雄花と雌花ー中学ー」という動画の55秒あたりから10秒くらい見ればわかります。



第2問。
Q2:雄花のりん片と雌花のりん片の区別がつかない。

こういった、左右とか東西、南北、雄花雌花とか「対」になるものを覚える場合、2ついっぺんに覚えようとすると混乱します。

どちらかを先に覚えてもう片方は「そうでないほう」と覚えるといいでしょう。

わかりやすいのは雄花のりん片だ、と私は思います。
「なんとなくもっさりしていて花粉が入っていそう」
な感じだからです。

※図では①


私は理科は「イメージ」で考えるとわかることがたくさんあると思いますので、わかりにくいものはイメージで覚えるといいと思います。

それで雄花のりん片を覚えたら、もういっぽうが雌花のりん片だ、と自動的にわかります。
イッツオートマティックです。


長くなったので、②心臓③大腸については次回かその次くらいにします。


※「こんな説明いらない!あの図ひとつで松は理解できる!」
という人はいいんですが、私のようなタイプの人間(ごちゃごちゃした図が苦手)も中学生の中にいると思うので説明しました。


※イッツオートマティック…宇多田ヒカルの歌の歌詞。中学生は知らない可能性あり。


※NHK…「ニッポン・放送・協会」のこと。
     
    

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