見出し画像

ワルツジャンプ(スリージャンプ)

 私はまだワルツジャンプが上手にできない。練習し始めたばかりなのだが、怖すぎて飛ぶ勇気がなかなか湧いてこないので一向に上達しない(笑)教わって数分でできるようになったうちの小学生の娘たちに「ねぇそれ飛んでる?足の踏みかえじゃないんだよ?」などと突っ込まれるほど、床から数ミリ離れるだけのジャンプしかできない。でも、怖いんだからしょうがない!

 とりあえず、いろんな動画を見てイメージトレーニングだけでもバッチリにしておこうと思う。頭の中でハッキリとイメージできれば、恐怖も減るかもしれないし。

 このジャンプ、アメリカでは「ワルツジャンプ」と呼ばれ、イギリスでは「スリージャンプ」と呼ばれるらしい。私の住んでいるのはイギリス連邦の国で、アメリカ英語ではなくイギリス英語の表記を使う国なのだが、なぜかこれに関しては「ワルツジャンプ」派だ。日本ではどちらも同じくらい使われているのかな?

 ジャンプには、トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルと6種類のジャンプがある。ワルツジャンプは、一番最初に習う半回転のジャンプで、これが1回転半できるようになると、あのアクセルジャンプになる。

 自分の回りやすい方向に回転すればいいが、コーチや動画と反対方向に回りたい場合は、鏡のように向かい合って動けば良い。多くの人は反時計回りの方が回りやすいはずだ。

■ワルツジャンプのやり方

<助走部分>

1)(反時計回りの場合)右のアウトサイドのバックで滑る。左足のフリーレッグは、伸ばしてから少し膝を曲げて右足のすぐ後ろに持ってくる。

2)左のアウトサイドのフォアに踏みかえて滑り、左手を前、右手を横に広げてLの形にしておく。回転方向に対してブロックするイメージ。右足のフリーレッグは後ろにまっすぐ伸ばしておく。

<ジャンプ部分>

3)右足のフリーレッグを、後ろ→足だけグリコのポーズのように膝を高く持ち上げて前へ持って来て、その勢いでジャンプしながら回転する(※追記参照)。手は胸の前へ引き寄せてもいいし、広げたままでも良い(手の動きは、なぜかアイススケートの人たちとは違う)。

4)右で着地してアウトサイドのバックで滑る。着地の時は、膝を柔らかく曲げてインパクトを吸収させる。左足は着地後伸ばさずに足だけグリコのポーズで一旦膝を高く上げてからチェック。

↑ 今回も、ジプシー先生の動画から。この人の動画は、本当にいつも簡潔で分かりやすい。最後のチェック姿勢が、ちょっと肩が上がってるのかいまいち綺麗に見えないのだけど、この人はアーティスティックが本業の人ではないし、初心者向けの動画としては一番良くできていると思う。エッジにも乗っていないが、本来はもっとアウトに乗らなければいけないので注意。

↑ ジェイソン・サトクリフのお手本動画。「Poor execution」というのは悪い見本。姿勢や足に気をつけないとこうなるよ、と説明している。上のジプシーの動画でやり方が分かったら、あとはこの人の動画を何度も見てイメージトレーニングするといいと思う。

↑ Skatieによる動画。ばりっばりのイギリス英語だが、スリージャンプではなくワルツジャンプと呼んでる!我がコアラの国でワルツジャンプと呼ばれているのも納得である。スケート靴を履かずにやってみるのはとても良い練習になるので、真似してみると良いと思う。うちのコーチも、このケイティと同じように着陸時にグリコではなくフリーレッグを前に出すように指導する人もいる。ケイティは両方向への回転をやってみせてくれるので、どちら回りの人にも参考になる(私たちがやる時は一方向だけできればOK)。足の小指飛んで小指で着地、というのも良いアドバイス(=アウトエッジ)。手の付け方も2種類教えてくれる。


 ジプシー、ジェイソン、ケイティの3つ動画を見るのが一番だが、その他の動画も集めておく。

↑ スティーブ・クレッグの動画。シンプルなお手本動画。

↑ ニコール・フィオーレの動画。助走の部分のやり方が分かりやすい。

↑ ダーティ・デボラの動画。手の付け方は、アイススケートの人たちと同じアクセルっぽいやり方。

↑ ジョー先生の動画。手を広げたままジャンプと回転を行うやり方。これだと先に腕と上半身をひねっておけるので飛びやすい。

↑ これは、アイススケート版。新書館という出版社の「フィギュアスケート 美のテクニック(野口美惠:著 )」という書籍の動画。演技しているのは太田由希奈選手。美しい滑りで定評のあるフィギュアスケーターだ。この動画は、スリージャンプ+6種類のジャンプをさらっとすべて紹介しているジャンプ辞典という感じでとてもいい。スリージャンプからアクセルになると、こうなるんだなぁというのも分かりやすい。スリージャンプもひらりと飛んでいて、フォームもとても美しい。最終的に目指すのはここなんだな、という感じ。


追記:2種類の飛び方

 その後違うコーチに習ったら、グリコのポーズではなくフリーレッグを伸ばしたまま振り子のように使ってふわっと飛ぶ方法で練習させられた。どうやら2通りのやり方があるみたいだ。アイススケートの人たちの動画でも、人によって違う。上の太田由希奈選手は、振り子のようにして飛ぶやり方。アイスの人たちはこちらの方が多い印象。

追記その2:準備練習① 飛ばずに踏みかえて練習

 ワルツジャンプへ繋がる準備のエクササイズとして、ワルツジャンプの動きを飛ばずに踏みかえる練習方法を習った。飛ぶのが怖い私にはこれがなかなか良かった。飛ぼうとすると、そちらに気をとられて他のことがおろそかになりがちだ。飛ばずに一つ一つの動きを正確に美しく意識しながらやってみると、いい練習になる。

右アウトのバック → バックアウトのモホークターン → 左アウトのフォア → ここからワルツジャンプと同じように右のフリーレッグを回しながら体を回転させる → (トウとトウをあわせる感じで)飛ばずに右アウトのバックに乗る → チェック

追記その3:準備練習② 左足で飛び右足で降りる練習

 ワルツジャンプへ繋がる準備のエクササイズをもう1つ習った。回転せずに、ただまっすぐ前に進みながら左足で飛んで、右足で降りる、を繰り返す。結局、両足での180度ジャンプができるのにワルツジャンプは怖いという状態は、飛んだあとに右足だけで降りるのが怖いので、この右足で降りる感覚に慣れる練習がとても良かった。慣れてきたら、今度は同じように回転せずまっすぐバックで進みながら左足で飛び、右足で降りる

追記その4:準備練習③

 怖がりの私のためにコーチが練習メニューを工夫してくれたが、ゆっくり滑りながら段階的に

①両足で180度ジャンプ

②前を向いたまま片足だけでジャンプ

③前を向いたまま左足で飛んで右足で降りる

④左で踏み切って180度ジャンプし、両足で降りる

⑤左で踏み切って180度ジャンプし、右足で降りる(ワルツジャンプ完成!)

という順番で日数をかけて慣れさせてくれたのが、とても良かった。安定して気持ちよく飛ぶには、あとちょっとのところまで来た。

追記その5:初心者用コンビネーションジャンプ

 先日、初心者用のコンビネーションジャンプを習った。バニーホップ→後ろにある右フリーレッグをそのまま、そこからワルツジャンプへ

追記その6:陸トレ

 ワルツジャンプ上達に繋がる陸上トレーニングとしてスケート靴を履かずにこれをやっておくこと!という練習メニューが出た。

右バックのポーズ(左フリーレッグは後ろにまっすぐ)→モホーク→左フォアアウトのポーズ(右フリーレッグは後ろにまっすぐ)&手は左前&右横→そのまま左足で踏み切ってワルツジャンプ→右足アウトで着地、着地と同時に左のフリーレッグをグリコ(太ももは地面と水平)でまっすぐ立つ→チェック

 最初は、着地後まっすぐ立っていられずに上体が傾いたりふらふらする。スケート靴なしでふらふらするのに、履いて安定した着地ができるわけがない。膝をあげる、エッジに乗る、を意識すると安定してくる。

追記その7:助走

 一番最初に書いた助走は、左フォアで滑りだしてからそのまま踏み切る方法だが、慣れてきたらバックで滑りフォアに踏み出すと同時に踏み切る助走を習った。

左フォア(イン)→モホーク→右バック(イン)→左足フリーレッグ寄せる

 →左フォア(アウト)に踏み出すと同時に踏み切ってワルツジャンプ

(軌跡はS字になる)

(※右利きで左モホークがジャンプ前にストレスになる人は、右フォア(イン)→モホーク→左バック(イン)→右バック(アウト)→左足寄せる→左フォアに踏み出してワルツジャンプ、もOK。もしくは、モホークではなくスリーターンで右フォア→スリーターン→右バック→左足寄せる→左フォアに踏み出してワルツジャンプにしてしまえばOK)

追記その8:膝をあげてグリコ

 ずっと、踏み切りの時に右ひざを高く振り上げるのが怖かったのだが、娘に「ちゃんと膝を上げた方が着地安定して怖くないよ?」と言われて、おそるおそるやってみたら、その通りだった。それぞれの膝を右、左と順番に高く上げると、どちらの足も角度がつかずにまっすぐ上げ下げするだけになり、重心が安定する。

右フリーレッグ後ろ→左で踏み切って飛びながら右膝上げグリコ→回転→右で着地と同時に左膝上げグリコ→チェック

追記その9:準備練習④

 ボスが怖がりの私に裏技を教えてくれた。ジャンプを始める前に左手を後ろ、右手を前にして体を開いておくと、上半身の回転が先に終わっているので残りは足だけとなり、とたんに飛びやすくなる。これで、足だけに集中してちゃんと飛ぶ練習をしろ、とのこと。イエッサー。

追記その10:ジャンプは5段階

 ジャンプは5段階、と最近口をすっぱくして言われている。

1)準備(助走)

2)踏み切る

3)飛ぶ&回転する

4)着地

5)チェック

 一つ一つの動きを心の中で指差し確認しながら、クリーンにこなしていくことを心がけるとグダグダなジャンプになりにくい。

追記その11:ケイティの動画

 ケイティがとても良い動画をアップしたので追記しておく。


 ツイッターでもローラースケートについてつぶやいています。


いいなと思ったら応援しよう!