ローラースケート世界大会2021:⑫最後に(フィギュア、プレシジョン、総合メダル争い)
というわけで世界大会についてまとめてきたが。みなさま長々とお付き合いいただきありがとうございました。
このnoteを始めた時も、誰がこんなマイナーな競技について読んでくれるんだろう?3人くらいには届くといいな♪ぐらいに思っていたが、ほそぼそと続けているうちに、全体ビューは18,800、もうすぐ1000スキに到達(現在958)という状態になった。人気ブロガーさんなら1秒で達成してしまうくらいの数字だとは思うが、このような弱小ページのマイナースポーツ愛好者にとっては本当にありがたいことだと思う。3人以上に届いた~!
だから、今回もどこに需要があるんだ?ということはあまり考えずに、世界大会についてもできるだけレポしようと決めていた。
決めていたのだが。フィギュア(図形)とプレシジョンはぜんっぜん動画がない~(涙)ワールドスケートでさえ、アーカイブを残していない。
仕方ないので最後に結果だけ記しておく。動画が出てきたら、後日また追記していくつもりだ。
■フィギュア(女子)
🥇 Giselle Soler - ARG
🥈Anabella Mendoz - ARG
🥉Astrid Carolina Baez Acosta - COL
■フィギュア(男子)
🥇 Brayan Carreño - COL
🥈 Mirco Schiavoni - ITA
🥉 Felipe Werle - BRA
↑ ワールドスケートのフェイスブックページにある、ちょっとだけ今回の世界大会のフィギュア(図形)の様子を紹介している動画。
フィギュア競技って、地味だけどやってみると結構面白い。シンプルな滑りの基本を、徹底的にこつこつと滑りこんで技術の正確さを高めていく競技だ。重心を置く足裏の正確な位置は、この一点だ!というようなことが繰り返しの練習の中で体得できる。
地味すぎてアイスでは消滅してしまった競技だが(昔はコンパルソリと呼ばれる図形競技があったし、そもそも「フィギュアスケート」の名はこの図形競技からきている)、ローラースケートではぜひ生き残り続けてほしいものである。
だけど、もっと動画も積極的に残していってほしい(ふまーん)。
■プレシジョン(団体)
プレシジョンというのは、ショー競技ではない団体競技だ。ショーではなく、もっと技術を競うフリースケーティングの団体版という感じ。シンクロと呼ばれるアイスの競技に似ている。
大人数ならではの動きや美しさが魅力だ。
🥇"ROLLER DREAMS "DESDE EL CORAZON DE LA SELVA" from Argentina
🥈"SINCROLIMPIC "SURVIVOR" from Italy
🥉"SINCRO ROLLER "WEAVING WATER" from Italy
↑ TP Precisión - Elemento No Hold - Mundial Asunción 2021 by Graciela Garau
銅メダルとなったイタリアのシンクロ・ローラーというグループの演技が、ちょこっとだけアップされていた。
↑ こちらは、パラグアイのオリンピック協会のツイ。一番最初に出てくる、銅メダルをとったイタリアのグループがブルーの衣装で輪になって背を反る動き、とっても印象的で美しかったのになぜか上のYoutube動画ではカットされていたので、こちらも紹介しておく。こういう動きの美しさは、シングルやペアでは見られない団体ならではの魅力だと思う。
■総合メダル争い
今回の世界大会は、コロナ渦で多くの国が参加できなかった。それにしても、やはりイタリアの強さがずば抜けていた。
1位 イタリア 合計33個 (金x11 銀x12 銅x10)
2位 スペイン 合計10個 (金x5 銀x4 銅x1)
3位 アルゼンチン 合計8個 (金x3 銀x2 銅x3)
4位 アメリカ 合計4個 (金x2 銀x1 銅x1)
5位 コロンビア 合計3個 (金x1 銀x0 銅x2)
ローラースケートやアイスの靴でお馴染みのリスポートやエデアもイタリアのメーカーだし、コンプレックスやロールラインといったフレームとウィールのメーカーもイタリアだ。一昔前まではアメリカの選手やコーチも結構頑張っていたそうなのだが、もうアーティスティック・ローラースケートといえばイタリアが本場になってから久しい。
来年の世界大会には、コロナも落ち着いて日本の選手も出場できるかな?今から楽しみにしているので、選手の皆さまはぜひ頑張ってくださいね。その時が来たら全力で応援しまっす!
なかなか動画の数も少ないアーティスティック・ローラースケートというスポーツなのだが、今回の世界大会はたっぷりと何時間もの動画を楽しむことができて、本当に幸せな期間だった。ライブで無料配信というのも、なんとも粋な計らいで嬉しかった。なかなかローラースケートの試合を生中継で見る機会なんてない。
出場した選手の皆さま、運営の皆さま、それを支える世界中のアーティスティック・ローラースケートの皆さま、楽しい時間をありがとう!
ツイッターでもつぶやいています。