ウォームアップ②スケート靴を履いてから
前回に引き続き、滑る前のウォームアップについて。今回はスケート靴を履いてからのウォームアップとなる。
前回のスケート靴を履く前のウォームアップについてはこちらを参照。
■(2)スケート靴を履いてからするウォームアップのやり方
スケート靴を履いてから行うウォームアップには、この3つの目的があると思う。
1.準備運動として体や筋肉を温める
2.エッジの感覚やターンの感覚を確認
3.床や地面のコンディションの確認
体を温め、感覚を確認しながら、その日の自分の体のコンディションと床のコンディションの両方を確認しておく。
特に床は、慣れた場所でも掃除状況(ダスキンみたいなモップでつるつる?!、目に見えないけど砂ぼこりで覆われてる?!)や天候(屋内でも軽く雨が降っている日は割とコンディションが良く、大雨だと湿気でスリップする)によってかなり違いが出るため、ウォームアップ時に滑り具合を確認しておく方が良い。
時間がなくてウォームアップが十分にできないと、滑り出しても最初はなかなか調子が出なかったり、おっかなびっくりになってしまうことも多い。よし、滑り出すぞ!となった時にベストなコンディションで滑り始めるために、ウォームアップはやはり大切だ。
■自分のウォームアップルーティンを作ろう
スケート靴を履いてからのウォームアップは、どれくらい滑れるかによって内容がかなり変わってくる。初心者ならエッジに乗るのが精いっぱいかもしれないし、上級者ならこの時点で簡単なジャンプ、トラベリング(アイスのツイズル)までやっておきたいかもしれない。
いろいろな動画から良さそうな動きを取り入れて、自分のレベルにあったウォームアップルーティンを作ると良いと思う。前回同様に、すでに自分のルーティンがあるという人も、いろいろな人の動画を参考に見直してみると良いかもしれない。
今回も一応、最近の私のルーティンを紹介しておく。
<私のウォームアップ>
前準備:しゃがむ(一歩をふみ出す前に、靴ひものキツさが丁度良いかの確認と、しゃがむ筋肉をほぐしておく)
1.ストローク(直線で美しいフォームを意識しながら。床のコンディションも確認)
2.カーブに来たらシャッセ、クロスオーバー
3.両足スラローム
4.大きく両足スラローム(エッジ深めでスキーのように)
5.片足スラローム
6.大きく片足スラローム(エッジ深めでスキーのように)
7.バッククロス
8.バックで3~6を繰り返し
9.連続モホークターン(進みながらくるくる回っていく。RFI&RBOの左回りをしばらくやったら右回りのLFI&LBO)
ーーーここまでは毎回必須。この先は時間があればーーー
10.小さなセミサークル:アウトエッジ(右、左と半円を描いて繰り返す)
11.小さなセミサークル:インエッジ
12.クロスロール
13.スイングロール
■初心者向けのウォームアップ動画
↑ Low level ice skating warmup for figure skaters beginner drills to get you ready for a good skate by iSkateCoach
これ、アイススケート動画だが、なかなかおススメだと思う。基本がカバーされている。
↑ Pre-Hab: On-Skate Derby Warmup | Roller Derby Athletics by
Roller Derby Athletics
これはローラーダービーの方のウォームアップ動画。体を温めたり筋をのばしたりする運動から入るのが良い。ただし、アーティスティックの人は腰を曲げない、お尻をつきださないでやること。途中からの滑らずにできるウォームアップは、靴を履く前にやっておいた方がいいと思う。
↑ Break Down of Awesome Ice Skating Warm up Exercise Used by Beginners and Pro's! Russian Stroking! by Ice Coach Online
ウォームアップに最適なロシアンストロークという滑り方を説明している動画。ロシアンストロークは、初心者から上級者までウォームアップによく使われる動きだ。これ、私も取り入れたいな。
■中級者以上向けのウォームアップ動画
これやってみたいな~と思っているウォームアップ動画がこちら。でもこれをウォームアップ=簡単な準備運動として取り入れるには、私はまだまだ修行が足らぬ。
↑ My Personal On Ice Warm Up Routine! by Coach Julia
↑ WARM UPS & EXERCISES ❤ How To Figure Skate by SofaBar Fitness
↑ On Ice Warm Up | Lessons With Eye Katie by Eye Katie
私の紹介する動きはアーティスティック特有のものも多いが、どんなジャンルの滑りだとしても、自分に合わせた自分だけのルーティンを作っておくと良いと思う。
自分のルーティンを作って十分なウォームアップをしてから滑り出すことにしていると、毎回の滑りに良い影響を与えるだけではなく、試合などのナーバスな状況でも同じルーティンを繰り返すことで心を落ち着かせることができるのだそうだ。
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