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健康に長生きするためにすべきこととは?(読書メモ)
日本人の死因は?
「守健奴」とまではいかなくとも、できれば死ぬまで健康に生きたいという願いは世の常です。日本人の死因は、がん(人口動態統計では「悪性新生物」)が一位で、以下、心疾患(高血圧を除く)、老衰、脳血管疾患となっています。老衰はいたしかたないとして、やはり気になるのは、がんと生活習慣病というところでしょう。
がんリスクチェックとは?生活習慣の大切さ
国立がん研究センターのHPに「5つの健康習慣によるがんリスクチェック」というのがあります。45歳から74歳の男女が対象で、「禁煙、節酒、塩分控えめ、運動習慣、適正BMIの5つの健康習慣をどれだけ守っているかを診断し、今後10年の間にがんに罹るリスクを算出」してもらえるものです。
タバコの害
タバコの害は言うまでもありません。肺がんなどの悪性腫瘍だけでなく、心血管系などにも悪い影響を及ぼします。喫煙者でもタバコをやめたら健康上のメリットがあることがわかっていますので、もう手遅れなどと思わず、絶対にやめるべきです。
アルコールは体にいい?
アルコールについては、少量はからだにいいという報告もあります。しかし、数多くの論文を総合して検討するメタアナリシスでは、少量でも健康によくないと結論されています。なので、節酒に努めるに越したことはありません。厚生労働省によると、純アルコール換算で、男性だと1日あたり20グラム以下が推奨されています。ビール500ml、清酒一合、ワイン200mlに相当し、女性はさらにとの半分ですからホントに少量です。
運動習慣
運動習慣については、厚生労働省から「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が出されています。それによると、「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動」、ですから1分で100歩程度の速めの歩行を、高齢者では1日40分以上(1日約6,000歩以上に相当)、成人では1日60分以上(約8,000歩以上に相当)が推奨されています。もうひとつ、対談にも出てきますが、今回のガイドラインから筋トレが追加されています。ジムに通うほどでなくとも、スクワットのような自重による筋トレでかまいません。
江戸時代から変わらない長生きするためにすべきこと
この5項目は、がんの予防だけでなく、生活習慣病、さらには認知症の予防にも効果があると考えられていますので、ぜひ心がけてください。しかし、どれも当たり前のことばかりですよね。タバコは吸うな、酒は控えろ、よく歩け、など、江戸時代の儒学者・貝原益軒の『養生訓』にすでに書かれています。ほかに、食べ過ぎるなということも。医学が進んだとはいえ、養生のため、すなわち健康な生活を送るためにするべきことは変わっていないのです。不思議といえば不思議ですが、当然といえば当然かもしれません。