「見立て的対話」と「戦略的対話」
キャリアカウンセリングの学びを進めると、相談者の話を「見立てる」という言葉がでてきます。一方で、コーチングを学んでいく中では「見立てる」に近い言葉として、「戦略」とか「フレームワーク」を使うことが多い。
ちょっと、気になりまとめてみた。
目的:
<見立て> 主に「現状や過去の状況」を把握する。相談者のニーズや関心事を理解することが目的。自己認識や自己理解を高めることが重要。
<戦略:>主に「将来の目標」を達成するために、具体的な行動計画や戦略を立案し、実行することが目的。目標達成に向けた具体的なアクションが重要。
焦点の当て方:
<見立て> 相談者の過去の経験や現在の状況に焦点を当て、自己認識を高めるための探求や対話を行う。
<戦略>相談者の将来の目標に基づいて、具体的な行動計画や戦略を策定し、それに沿ってアクションを促す。
プロセス:
<見立て>相談者が自己理解を深めるために対話を通じて、探求することをサポートする。
<戦略> 具体的な目標設定、アクションプランの策定、実行とモニタリング、調整などの行動プロセスを使ってサポートする。
今回、見立てと戦略的な対話の違いをまとめてみて、私の場合、キャリアに対するテーマで相談を受けるときは、、戦略的対話で進めていくことが多いと感じた。この戦略的な対話は、コーチングですね。もちろんコーチングも自己理解や自己認識についても触れるけれど、あくまでも目標に到達するために「自己」をどう活かしたらいいかという視点で物事を見てもらうようにしている。
ただ、キャリアカウンセリングは、まずは「現在」と「過去」に焦点を当てて、そして自己認識と自己理解を深めてもらうことが目的なんだと、あらためて気づかされた。
見立てや戦略、コーチングやキャリアカウンセリングとカテゴリに分けてみたけど、相談者のテーマやタイプによっては、かっちり分けていくことはできないように思う。この違いがあることを意識できると、より柔軟に相談者の話を受け止められるんじゃないかなと思った。
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