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わたしは予報機械
どうも頭が痛い。明日は雨が降るようだ。熱が出ている気もしない。体もだるくない。ただ頭が痛いせいで頭が回らない。
喉に違和感がある。明日から花粉が強くなるようだ。痛いわけではない。喉が荒れているというより、何かが喉に引っかかっているような感覚。
川の匂いが強い。明日は晴れるし暑いかもしれない。他の水とは違う、誰もが共通で生臭いと思うに違いないあの匂い。
あの子が泣き出した。これから突然雷雨になるかもしれない。彼女は外出していて、人通りが多そうな道なのだが周りに人がいない。
この家は火事になるかもしれない。あの人がタバコを吸っていた。ベランダで電車の走る音をBGMにしながら。
私は明日、あの子の悲しい顔を見るかもしれない。彼女の返信に絵文字が消えてしまったから。このまま思いに詰まっていても仕方がない、頭痛薬を飲んで寝よう。喉に違和感はないが、明日は目も赤く腫らしそうだ。タバコを吸っていないのが不幸中の幸い。いやあの子は今ベランダで思いに耽っているかもしれないが。