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鹿児島食材フェア~指宿のそら豆・えんどう豆~
鹿児島県指宿のそら豆は生産量日本一。えんどう豆は作付け面積と出荷量とも全国第2位です。指宿市は「かごしまブランド」産地指定を受け、安全で品質のよいものが生産されています。えんどう豆は豆類のなかでも、ビタミン類やたんぱく質、ミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれてます。写真の『まめこぞう』は、鹿児島県が平成25年に育成した新品種で、既存の品種よりも食感が軟らかく、甘くて豆臭くないのが特徴です!
開聞岳が見守る指宿のそら豆、実えんどうの圃場。小高い丘の上にあり、日光が届きやすく、風通しもいい環境。太陽の恵みをたっぷり吸収するため、粒が大きく、生食でも感じる甘さが特徴。そら豆は成長するごとにナイロンテープを這わせ、空に向かってまっすぐ伸びるように枝を整えます。それがそら豆の名前の由来。12月頃から収穫がはじまり、今の時期が最も美味しくなります。冬に露地栽培で出荷できるのは指宿市の気候によるもので、その昼夜の寒暖差が大きさと甘さを作り上げます。
そら豆は一つの節から3つの花が咲きますが、先に咲いたであろう花(しおれている花)を残し、1つ落とします。最終的には1節に1本ずつになるよう間引き作業をします。そうすることで養分が1つに集中し、まっすぐ大きく育ちます。指宿では、2.6㎝以上の実にならないと出荷ができない基準を設けています。
実えんどうは、1畝ごとに10日ずつ分けて植えます。そうすることで、収穫の時期をずらせるので、安定的に出荷が可能になります。広大な圃場を、一つ一つ丁寧に状態を見て、大きく育てる。手間暇かけていいものを育てる。だから指宿の豆は一粒一粒に甘みと旨味がぎゅっと詰まっています。