【感想】舞台 えんとつ町のプペル THE STAGE
1/31に天王洲の銀河劇場で公演された
えんとつ町のプペル THE STAGEを見に行きました。
僕は西野さんのオンラインサロンメンバーで、西野さん本人が舞台稽古見てめちゃくちゃいいと聞いてたので迷わずチケット購入しました。
ということで感想をまとめます。ネタバレ含みます。
会場周りの様子
銀河劇場は天王洲アイル駅からすぐのところにあります。不思議な空間を通って劇場へ。
今回の舞台化の経緯
えんとつ町のプペルは、キングコング西野亮廣さんの絵本のタイトルですが、本人がすでにブログなどで言ってますが、絵本は元々映画の脚本を書き上げた上で、その一部を切り取って作ったもの。絵本をまずは多くの人に知ってもらうことで映画への導線にしているわけです。
そして、2020年12月公開予定の映画公開に向けて、絵本だけでなく、さらに盛り上げるために舞台化したのが今回の公演です。
西野さんは演劇の脚本も書ける天才らしいんですが、その他の音楽やら舞台セット、演出、衣装もトップクリエイターの人たちとわずか約3ヶ月で準備したとのこと。小説ではなく絵本から読み取って立体化するということで、クリエイターや役者さんたちは相当大変だったのではないでしょうか?
こちらで作品の事前知識も載ってます。
感想
僕は演劇はあまり見る機会ないのですが、ミュージカル含めて年に1回ぐらいですかね。ミュージカルはよく劇団四季を観に行ってます。
あと、自分が合唱団で年間5回ぐらいはステージに立ってるので、ステージを作り上げる大変さみたいなものは多少は理解してるつもりです。
その上で今回見た感想です。
すごいところ
・須賀健太さんの童顔さがルビッチ役にぴったりすぎてヤバい!
・わずか3ヶ月で作ったとは思えない舞台セットと映像演出
→あの舞台転換を役者さんたちが自らやってるのかすごい。僕も合唱団のステージで1公演で10回ぐらい隊形移動するのですら覚えるの大変なので、あれはすごい。
・動き回る舞台セットの上に何回も登ったり降りたりしてて、演者さんたちが怪我しないか心配になるぐらい動き回ってた。脚力すごい!
・半透明スクリーンを使って、絵本の世界を再現したり、立体感を出したり、演出の宝庫だった。
(アーティストのライブで半透明スクリーンは何回か見たことあるのですが、演劇で使ってるのは初めて見ました。)
・主題歌の演劇版の歌詞があった!
・舞台開始前に、映画版プペルの主題歌をYouTubeに上げた人たちの曲が流れてて、コラボがいい感じだった!
・ゴミ人間プペルの衣装が秀逸で、全く違和感なかったし、演技も素晴らしいからなんなら最後にはかっこよく見えた!
・掃除してる場面のゴシゴシの振り付けが背中を向けて乾布摩擦してる感じだったのでレペゼン地球の5454を思い出した笑
・絵本よりもより細かい設定が織り込まれて、膨らませてありつつ、あまり説明的にならずに歌やセリフで見せていくのがテンポが良かった。
・お父さん役のなだぎ武さんが自転車を引いて出てきたところが、おっ!って思った笑 そしてちゃんと歌うまかった。失礼!
・異端審問所の人が電動スケート?みたいなのでスーッと音もなく移動してくるのが不気味さがあってよかった。
・絵本では主に友情と夢を諦めない心を描いていましたが、この舞台ではさらに広がって人情や家族愛も描かれていて作品に深みが出た気がします。
微妙と思ったところ
・レターという腐るお金の設定の部分だけ説明が難しくて、まず子供は分からないなと思った。
西野さんの説明文で見た時は、そもそものお金の歴史背景や最近の仮想通貨やキャッシュレスを発端にした通貨のあり方を考え直す風潮やビジネス的な面白さがあったけど、あれを舞台の中に織り込むのは浮いて見えた。
→そのため、異端審問所の人たちがなんで取り締まってるのかがよく分からんかった。まあ敵っていうのは一目でわかるから問題はないけども。
・スモーキーナイトハロウィンの曲はもっとかっこよくできる気がする。
・行く前に西野さんの感想を聞いてしまって期待値上がっちゃってた部分はあるけど、全体的にまだ手放しで最高と言える感じではなかったので、まだまだ面白くできそうだなと思った。
【参考】インタビュー記事
参考までに2.5次元さんのインタビュー記事。舞台中の写真も載ってます
ということで、正直この舞台は最高!とは言えないものの、今回明らかになったプペルの世界の語られていなかった部分のおかげで映画がもっと楽しみになりました。