(国語力)論理的思考力がない人の小論文はおそろしすぎる
「なんで?」って恐ろしい言葉でした。
以前何度も書いてきたのだが、姉に小論文のレッスンをしてもらった際「なんでそう思うの?」が恐怖。私は言葉が出ず、姉もじっと待ちます。
骨組みを作る段階なのに、だれも自分を責めていないのに。目に涙をいっぱい浮かべて、拷問のように感じました。
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当時高3の秋か冬。大学院生の姉。
志望していた早稲田大学第二文学部では、小論文が必須。小論文では論理があやしくなったところを姉が補正してくれるのですが、そもそも私は論理や骨組みを組む力がありません。
昨日の記事でも言った通り、私には論理的思考力がないので、論理的な文章を組むことはかなり難しいです。
かつ、私は過去、物事をすべて「既存の善悪」で判断することが多く、なんで?と聞かれても、それが正しいって言われているから・・・といった、まあなんとも思考停止な解答しかできませんでした。
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たとえば「地球温暖化」についてのテーマだとしますよね。
地球温暖化、よくない。だから温室効果ガスの排出を減らすべき、車をやめよう!電気を節約しよう!そういう意見はでてきますよね。
しかし「なんでそう思うの?」「車が生活に必要な人もいるよね?どう思う?」一段階深く聞かれると、一気に頭が真っ白になります。
真っ白。言葉が出ない。あ、またこのループだ。わからない。なんて答えていいかわからない。怒られたら怖い。間違っていたら怖い・・・
うーん、めんどくさいやつですね。
姉としては質問をしているだけなのですが、私は毎回ブラックホールに突っ込まれた気分になるのでした。
そんな私を見た姉は、小論文の書き方の基本構造から図解したものを再度丁寧に教えてくれるものの、当時のわたしのブラックホールの吸引力があまりに激しく、なんの言葉も入ってこなかったのでした。
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現役で散り、浪人の1年を超え、私は晴れて早稲田の大学生になりました。浪人中は小論文の勉強はせず、ひたすら読解の訓練をしました。
私はブラックホールに吸引されることなく、とにかく目の前にある文字の羅列を、情報として整理する練習から始めました。
何が論理的に正しいことは何か
自分の善悪(主観)をはさまずに
時間をかけて整理していく
その作業を繰り返すことで、だんだん「論理」というものが理解できるようになっていきました。あの浪人の最後に小論文を書いていれば、もっと違うものを書いていたのかもしれませんね
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(余談)
もともと国語力がない人に、早稲田・慶応の現代文の問題を解くのは当然ながら、お勧めしません!!当たり前ですけど。
本文の小難しさのレベルが段違い、かつ、設問者はストレートに答えを聞いてくれません!!ひねくれ角度がすごいすごい。
なので、今高校生なら「公立高校入試問題」とか練習にいいですね。とくに最初は「選択問題」をこなすのがいいです。答え合わせをしたら
なぜこの選択肢を切ったのか
どこの部分がおかしいか
線を引いて本文と照らし合わせる
そんな感じで、正誤の判断力を磨くのがいいんじゃないかな?と思います。
みなみ先生
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