第8話
とりあえず楽しく生きた小3だったのかもしれない。
活発だったと思う俺は、
放課後もみんなでサッカーしたり、野球したり、
とりあえず身体を動かす事が好きだった。
ある日、人生で初めて、雪が降った。
昔は九州で雪が降るってのは、
奇跡に近かった。
学校も終わり、今日もサッカーしようおもい、
体育倉庫に行くと誰も居なかった。
どんだけみんな寒がりなんだよ!って思ったのを
覚えている。
そんな体育倉庫でぼぉーってしていた時に
ある人物が現れた。
和帆である。
「今日は寒いな、俺は今から剣道だ。身体動かすからあったかくなるよ!ミナミもやれば?」
「マジ?あったかくなる?なら行く!」
剣道と2回目の出会いだった。
最初は1回目の時と一緒。
ただひたすらに棒を振れだった。
全然、あったかくない。
和帆は防具を付けてた。
そりゃーあったかいだろうよ。
ひたすらに棒を振った。
それが竹刀だと知るまでまだまだ先だ。
続く。
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