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ディズニーリゾート誕生の物語

今日も名著の紹介。

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オリエンタルランドの現会長の加賀見氏の著書だ。

オリエンタルランドとは東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを中心とする東京ディズニーリゾートを運営する各企業を統括している会社である。

今から17年前に販売された本。加賀見氏は当時は社長だった。トップの獅子奮迅の働きが垣間見れる。

ほぼ私と同じく歳を重ねているディズニーランド。現場の裏側を知るとまた違った角度で感動する。

東京ディズニーランドは昭和58年4月15日開園。そして、東京ディズニーシーは平成13年9月4日開園。

実は私も東京ディズニーシーのオープンの時期に東京ディズニーランドでキャストをしていた時期がある。

カストーディアルとしてファンタジーランド周辺のポップコーンを拾い続けていた。

確か一万人のキャスト募集というシーオープンに向けて大量に募集をしていた時期だ。

ホウキのことはトイブルーム、ちりとりのことはダストパンと呼び、笑顔を絶やさず、地面に這いつくばり、ゲストのカメラでシャッターを切りまくっていた。

アルバイトとはいえ、時給も高く、研修もあり、私が経験してきたアルバイトの中では一番充実していたと思う。そして厳しかった。

当時はまだ高校~大学に通っていた時期。友人に誘われるがまま面接を受けた。志望動機は一言「ディズニーランドに興味があるのでもっと知りたいと思いました」とだけしか話せなかったがなんとか採用となった。

正直、その時はそこまで思い入れはなかったのだがそんなひょんなことがきっかけでキャストデビューした。

長い期間ではなかったが、今思えばこの期間がその後の人生にもたらす影響は大きかった。

就職時にも「ディズニーランドで働いていた」というだけでプラスになったり、細かい接客やおもてなしの気持ち、仕事に対する責任感など、まだ世間を知らない素直なころに経験できたことは運が良かった。

言うまでもないが、ディズニーランドがそこまでになったのは、大きな夢をもった大人たちのたゆまぬ努力のうえに成り立っていたのだ。

今はコロナの影響で1000人規模で配置転換や退職を促しているというニュースもあるが、しっかりとした理念や哲学があるこの組織は必ずや復活を成し遂げることだろう。

同じ日本人として誇りに思う。そう思える一冊だ。

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