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世界の樹木をめぐる80の物語
少しというか、だいぶ前になりますが、こんな本を少しずつ少しずつ読んでいました。
世界の樹木をめぐる80の物語
植物にまつわる書籍を扱っている本屋さん、草舟あんとす号さんから購入しました。
80の樹木にまつわるエピソードがまとめられているのですが、馴染みのある木、初めて知る木、木の名前ではピンとこなかったけど読んでみたら意外にも良く知っていた木だった、、、とか。
そして、この本が素敵なのは、写真ではなくイラストで樹木が描かれているところです!
この本を紹介されている簡単動画を目にした時に、こんなタッチの絵が目に入って、読みたくなったのです。
これはアルガンの木
ヤギが木に登っている!
アルガンノキのページには木・ヤギ・人の関係性が書かれているのですが、やはり人間の利益を求めると、自然にしわ寄せが行くのだな、、、という現実が書かれています。
この本を読み進めていくと、木に関するエピソードだけでなく、もちろん全ての樹木がとは言い切れないのですが、人間と植物の関係、人間の利益の追求によって生じた自然生態のバランスが崩れて行った話や、搾取する側•される側といった、ことも1本の木から知ることが出来ます。
もちろん既に知っていた話もあれば、改めて知ることになった話もあります。
樹木を含め植物や自然は、人間にたくさんの恵みを与えてくれているのに、人間はもらうばっかりだなーと。
これは先月アロマセラピーの講座を受けた際に、精油がいかに貴重なものかということを教えてもらった時にも感じたことです。
だからといって、精油を使わない!
木を伐採しない!
ということではなく、本当に必要な分を使わせてもらうという気持ちは絶対に忘れてはいけないし、そういうスタンスで使っていきたいと思ったのです。
なんか上手く表せないのですが、全ては繋がってるから、一つの歪みは全体に広がっていくよね、と思いました。
歪みがすぐに全体に反映されず、じっくりじわじわと広がっていく、ということもあるなと。
と、少し硬い話になってしまいましたが、もうこういったテーマを見ないふりして生きていくのも難しい段階に入ってきているのだろうなと、最近の社会情勢を見ていると感じられずにはいられません。
とは言うものの、純粋にこの本は木や植物に興味のある人にはおすすめです。
もしかすると植物に詳しい人にとっては、既に知っていることなのかもしれませんが、上に書いたような環境問題や搾取についてだけでなく、「樹木」自体がとても賢い生き方をしていることも知ることが出来て、そこがとても面白かったからです。
環境や樹木自身の成長に合わせて、そのあり方を変化させているところが、柔軟なんだなと思いました。
それにしても、なぜ最近こんなにも木に惹かれるのだろう?