【川崎町だより】〜笹谷街道の逆銀杏〜
山形へとつながる、笹谷街道。
大好きな通りです☺️
ここの松並木を通るたび、レスピーギの交響詩
『アッピア街道の松』が頭のなかに響きます♫
引っ越してきたばかりの頃…稲の収穫前に
松並木が途切れるところからみえた、
蔵王連峰の裾野に広がる田んぼの稲穂が
黄金色に輝きながら揺れる風景の神々しさは、
運転を投げだして車道に飛び出したくなる
衝動に駆られるほどでした✨💓✨
笹谷街道の笹谷(ささや)という名前には
とある悲恋の物語が関わっていて、
男女の“ささやき”が“ささや”になったという説も。。
ロマンティックですね☺️
その笹谷街道のほんの少し引っ込んだところに
“逆銀杏”として、天然記念物にもなっている
大銀杏が立っています。
立て看板に書かれていることによると、
前九年の役の天喜四年(1056年)、八幡太郎義家が
安倍貞任の敗走軍を追ってこの地で休息したとき、
持っていた銀杏の鞭(むち)を逆さに地にさし、
そのまま忘れていったものが根をはって、
今日に至ったと伝えられているのだとか。。
町内最古の雄株の大木ですが今もなお樹勢が盛んで、
枝張りも30m程に及び、あちこちに乳柱も見られます。
すぐお隣には、民家。
その横にはのどかな田園風景が広がって、、
あたふたとした人間の行を横目に悠然と佇む銀杏は
「万事に於いて焦ることなし。焦るは悪霊のそそのかし」
…とでも呟いているかのようです☺️