3.11に寄せて
11年目にして
ようやく故郷でこの日を迎えることができました。
家族から350キロほど離れた地で、
連絡もつかず、みんなの安否も確かめられず、
テレビの画像をひとり震えながらながめ
身を斬られるような思いで過ごしたあの日から11年。
今日、ここで過ごせることがしみじみとありがたく…
世界と、生きとし生けるものの心の平安を
静かに祈った一日でした。
写真は、マンサク“Diana ”
農民に信仰された樹木の女神ダイアナの名を冠するこの花は
短冊のようなかたちをした
紅葉のような深い赤をたたえた花びらと
黒い中央からかすかに光を放つようなおしべが
どことなく神秘的な表情。。
いのち輝く春を待ちわび、思い焦がれる
炎の色のようにも
わたしたちを導くかがり火のようにも、みえます。
、、
共にいつくしみあい、共によろこびあう春が
わたしたちに訪れますように。