平家琵琶を追いかけて
ある“語り物”を演誦するためだけにある楽器が
日本にはあります。
しかも…800年も前から!
この楽器について知るにつれて
日本人の美的感性、音楽観、宗教観や
日本における音楽と言葉の関わりについてなど
興味がとまらず、幸せな“沼”にはまりこんでいます。
、、
琵琶、という楽器については少し前まで
・盲目の“琵琶法師”の存在
・“薩摩琵琶”“筑前琵琶”など種類がいくつかある
・ペルシア起源で西ではウード、リュート(ル・ウード)、東ではヴィーナ、ピーパ(→びわ)となった
…くらいしか知りませんでした。
平家琵琶は『平家物語』を演誦するために用いられる琵琶。
他のものを演じることはなく
口伝や伝統によって定められた演誦法を守ります。
薩摩琵琶や筑前琵琶のように新しい奏法を取り入れたり
ましてやロックやジャズとのコラボなどは御法度。
その自由度の低さもあって、すたれかかっていて
今では全200句を演誦できる伝承者は
数人しかいらっしゃらないとか。
そのおひとり髙橋秀樹先生が『平家物語』全200句を
一年半がかりで毎週火曜日に演誦していらっしゃると知って
新潟市内の某所まで出かけてまいりました。
詳しく解説をしてくださるおかげで
専門的な知識がなくても楽しめます。
詳細のご紹介はいらした方の特権だとも思いますので
ここでは省略しますが
ひとつ40分ほどもある演目を三本も。
2オクターヴ以上に及ぶ音域で、40分間もぶっ通しでうたい続けるなんて、西洋音楽ではありえません。
なにしろ素晴らしく、まさに“夢のごとし”な
あっという間の2時間半でした。
帰りがけ、日本海に面した藤塚浜に今まさに沈みゆく
大きな蜜柑色に輝く夕日を見ることができました。
『平家物語』からの見事な落陽、、
自分がその時代に時間旅行したような
不思議な感覚に包まれました☺️
往復400キロを超える運転のあと
帰宅してパネルをみたら燃費が22.2/ℓに‼︎
愛車よ、ありがとう。おつかれさまでした🍵
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