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事業を伸ばすために身につけたい基本的な姿勢〜『1位思考』を読んで〜

こんばんは。minakoです。

著者は猿渡 歩さんというアンカー・ジャパン株式会社のCEOの方が書いた本です。

アンカー・ジャパン株式会社はモバイルバッテリーで有名で、9年目にして300億円を突破している企業になります。

内容は、後発品が1位を獲るためには?をテーマに、経営者としての姿勢や考え方を書いている著書になります。

自分の会社・事業部に広げていきたい価値観だと思ったので、ここにまとめておきます。

今回は自分が響いたところをかなりフォーカスしていますので、全体を読みたい方は購買して読み直してみてください。

本書で定義される成果

先に結論ですが、この本では成果を次のような公式で表されています。

成果=(インプット×思考回数×試行回数)/時間 ×  (ミッション×バリュー)

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この成果を上げるために、本書では6つの習慣に分けて記載されていました。

本書の要約

第1の習慣:全体最適の習慣

自分さえ良ければ良いという「部分最適」の習慣を捨てて、「全体最適」の考えを身につけることが重要である。
全体最適の習慣を身につけるメリットは経営者の視座・視点・視野が手に入ることで、成長が加速する。そうすると自ずと個人の成績もついてくるものだ。

というメッセージを強く主張されていた。

そのために、アンカーで大事にしてきたことは以下であった。

  • 面倒なことをやり続けて勝ちきると、参入障壁を高くする

  • 最終的に会社は1人で動かせないのであるから、能力の高さだけでなく全体として高いパフォーマンスを出せるチームを作ることが必要である。そのためには、お互いが尊重し合えることが非常に重要である

  • 市場規模と伸び率に着目した大局観を持つ

第2の習慣:バリューを出す習慣

結果にこだわることの重要性が綴られていた。

  • 毎日1%でも成長していると、1年後には37.8倍に差がつく

  • お客様の聞くことが大事。そのために、カスタマーサクセスも内製化し、次の売上を作る準備をしていた

  • お客様が期待を超えるように仕事をすること

第3の習慣:学ぶ習慣

アウトプットの質はインプットの回数×地頭力で確定し、地頭力は思考回数の蓄積で決まるものである。

それを磨いていくためには以下のことが重要だと伝えられていた。

  • 自分の力より会社のブランドで仕事があることを理解せず、学び続ける大切さを忘れることが一番のリスクになる

  • 強い目的意識から来る「やり抜く力」が成功の原動力となる

  • 地頭を鍛えるために重要なことは、1つ目が全体の前例を疑う知識をつけることである

  • これまで学んだ知識や習慣を意識的に捨てるアンラーニングが重要である

  • 目の前の仕事とこれまでの仕事の変数に目を向け、「自分の得意な形に逃げない」

  • 小さなことからしっかり完了する思考法が大事

  • 専門性を持ちつつ、広い知識や技術を備えている「逆T字型」「逆π字型」の人間に注目している

  • 型を身につけ、型を超えたひらめきには次の成功に導く再現性がある

  • 学ぶには、効率の良い時間の作り方・使い方が必要

第4の習慣:因数分解の習慣

この章では、単純に仕事を分解することだけでなく、因数分解を行うまでにあたっての考え方のスタンスも記されていた。

  • 「分けて考える習慣」を身につけ、要素を抽出した後は、要素の関係性を考える必要がある

  • 仮説を出すことで、思考時間を圧倒的に短縮できる

  • データが揃ってから考えるのではなく、仮説が先である

  • 未来に視点をおき、理想となる未来像を描き、そこに向かってアクションを起こすという「バックキャスティング思考」が重要

  • スピード感は自分の成長に関わっている、スピードとは意思決定の数のことで、最終決裁者がスピード決断するとメンバーもその分早く成長できる

  • 量だけではなく、正確性を上げ、完成度の高い仕事をやり抜く責任感を身につける

  • 一見合理ではない非合理が実は合理的であること

  • リーダーは合理を超えたものが必要であり、人としての信頼感を上げることが大事

第5の習慣:1%にこだわる習慣

最後の1%をやりきるコツについて書かれている。最後に聞いてくる習慣である。周囲から見て完璧な状態を指すことと自分なりの100%を出すことの2つから展開されている。

  • ちょっとしたこだわりを持てる企業が勝てる、やりきれた場合が圧倒的な差別化につながる

  • 機能的な価値が必要条件であることを前提に、情緒的価値・自己表現価値を伝えることで強いマーケティングになる

  • マーケターならプロダクトをいかに磨くか、その良さをどう伝えるか、限界まで頭をひねって考えることが本質的

  • 「限界まで頭をひねる」とは、自分の能力を限界まで引き出し、目的達成にコミットすることである

  • 管理職や経営陣こそ、限界まで頭をひねり、最後の1%にこだわるべきである

  • 本人の意思を保つには、環境が非常に重要、優秀な人に評価基準を合わせることで個人が成長し、企業が成長できる

  • 普段の努力により獲得できる自信と能力は、成功するための必要条件


第6の習慣:サボる習慣

一生懸命仕事をしていると、「頑張った感」に浸りがちだが、それは違う。結果にコミットしたかどうかが大事

  • 結果を出すのが仕事。そのサポート環境を提供するのが企業

  • 頑張らないと結果は出ないがただ頑張ったことは評価されない

  • 余白を作ることで中長期的な視点で経営を考えることができるようになった

  • 頭の良さと結果にコミットする力は違う

  • 「やり抜く力」とサボることは、トレードオフではなくむしろ相関する

本書を読んで感じたこと

事業部長としてのポジションに立っていて、事業拡大させていくために戦略を行ったり、チームを作る上でマネジメントに困っていました。

ただ、振り返ってみると自分なりに色々意識して”やっていた”つもりであったけど、猿渡さんがおっしゃる習慣はできていないことの方がほとんどでした。

特に、最初の全体習慣をつけていくというのが大事で、売上につながっているかどうか、事業部が儲かっているかどうかという結果に注力していく必要があるというのは、周りが理解してはいるもののなかなか体現するのが難しい部分でもありました。

ここは正直自分の中でもその思考を体現するためにもっと具体的なところを学んでいきたいと思っています。

また、私自身は「頑張った」感に浸りがちな傾向があるからこそ、いかに濃密な時間を作り出し、思考するために時間を捻出できるのかを大事にしたいです。

まずは、タスクの時間と思考の時間を切り分けて、いかに価値を創出する時間を作り出せるのかを考えていきます。そのために、どうやったら時間を捻出できるのかという細部までこだわり抜きたいと思っています。

自分がまず体現させていきつつ、チームの平均点を底上げしつつ、学びの習慣をつけていき、サボっていく習慣もつけていくということまで落とし込んでいきたいと思いました。

また、お客さんが喜ぶことを第一に考え続け、自分自身の最大のアウトプットすることにこだわり続けることで、サービスの提供価値を上げていき、事業も伸ばしていきたいと思っています。

1個1個は平易な日本語で書かれており理解はできていると思っています。それをどう実行に落とし込んでいくのか、何回も立ち返りながら基本に忠実な姿勢を身につけていきたいです。

定期的にこの習慣が身についているかどうかレビューしながら進めていきます。

是非皆さんも読んでみてください!

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