イスを買い替えて、世の中の偉大さに気づいた話
何十年かぶりにイスを買いました。
こんなに吟味してイスを選んだのは人生ではじめて、かも。
(ネット通販だけど)
今まで使っていたイスは木製。
アンティーク風(30年近く使ったので、実質ともにアンティークになりはじめている)のデザインが気に入って、
デスクとお揃いでオーダーをしたもの。
そのイスの座面がひび割れていることに気づいたのは数年前。
「太ったのか・・・」
とイスに申し訳ない気持ちになったけど、
30年近くも使っているのだから経年劣化よね
(と自分に言い聞かせている)。
修理するつもりが、
木製のイスは長時間座っているとお尻が痛む!ことに気づいてしまった。
とくに書くことに本気を出しかけている昨今、書こうと、書けまいとイスに座ってパソコンの前で固まっていることが増えた。
そう、実質ともに「ただ固まっている」時間が圧倒的に増えたの。
そしてついに事件が・・・?
(趣味の)バレエのレッスン中に右脚がずーーーーーーーんと重くなり、
動かなくなってしまった。
もう、顔面蒼白!
どうにか動くようになったものの、
右脚の重さは変わらず。
心当たりはお尻のハリ。
ずっとお尻が張っている感覚があったから
「やっぱりイスだよね・・・」
(脳内でパソコンの前で石化している自分を思い出す)
というコトで、思いきって買い替えるに至りました。
今回こだわったのは長時間座っていても疲れにくいもの。
「イス 疲れない」
で検索しまくった(笑)。
そのキーワードで出てくるのって、
ゲーミングチェアかオフィス用のイスがほとんど。
デザイン製があるかわいいイスもあるにはあるけど、実用性を考えるとゲーミングチェアかオフィス用が無難そう。
ゲーミングチェアとかオフィス用のイスって、かわいさはないけど
(イスにかわいさを求めるんかいっ)、
やっぱり実用的で機能的に作られているんですよね。
座面のクッション性や長時間集中できるよう背中をサポートする背面とか。
会社勤めの頃は当たり前のように使っていたけど、自分で調べてみるとすっごく考えて作られている!
と今さらながら感心。
候補の中から、一番シンプルなイスを購入。
届いてびっくり!
・・・おっきい。
めっちゃおっきい。
ちゃんとサイズを測って、
デスクに合うモノを選んだけど、
実際に置いてみるとおっきい。
で、思ったの。
オフィスって広いもんね。
自室と比較にならないほど広いし、
天井も高い。
だから、このおっきく感じるイスもオフィスでは調度良い。
当たり前と言えば当たり前のことだけど、
会社勤めしている頃は、こんな当たり前のことにも気づかなかった。
オフィスが広いこと
与えられたデスクやイスが厳選された使い心地が良いものだということ。
仕事に集中できる環境が無条件に与えられていたこと。
それを自分で用意するとなると、
とてつもなく大変。
調べる、選ぶ、組み立てる・・・
結構な時間を割いた。
オフィスだと、
これを誰かがやってくれている。
とってもありがたいよね。
そして、世の中ってそういうことがたくさんある。
・座るとうとうとしてしまう電車のイス
・一人時間を豊かにしてくれるカフェのイスや空間
・カチカチのアイスクリームにスッと入るコンビニのスプーン
自分でない誰かが、とてつもない労力をかけて、考えたり、作ったり、選んだりしてくれたものを、当たり前のように使っている。
でも、その当たり前は当たり前ではない。
そう思って世の中を見ると、
当たり前でないことで溢れている。
世の中って偉大。