怖いのはうつ病だけ?新たな病気、躁うつ病
前回うつ病についてお話したと思いますが、今回もそのうつ病関連でもう一つお話ししようと思います。実はうつ病は単極性障害とも呼ばれます、そして今日は双極性障害というものについて話します。単極性、つまりうつ症状のみの状態で双極性、というのは鬱症状以外にもう一つの症状があるものを指します。
では少しずつ説明していきますね。双極性障害というものは意欲が低下して憂鬱になるいわゆるうつ症状ともう一つ、著しく気分が高揚する躁症状の両方がある病気の名前なのです。躁うつ病とも呼ばれますね。
躁うつ病はどうしてなるのか、原因の部分は完全には解明されておらず、うつ病と同じように遺伝的要素やストレス、体の変化が加わることで発症すると考えられています。うつ病で説明したものと全く同じですね。
うつ病と躁うつ病何が違うのでしょうか。躁うつ病は鬱状態と躁状態を繰り返す病気とされています。躁うつ病の症状には「躁状態の症状」「うつ状態の症状」「混合状態の症状」があります。
具体的に躁状態の症状とは何なのかお話ししますね。基本的な症状としては高揚気分と易怒性の二つです。ほかにも症状がありまして、自尊心の肥大、睡眠欲求の減少、多弁、観念奔逸、注意散漫、目標指向性の活動増加、困った結果になる可能性が高い快楽的活動への熱中などがあります。少し詳しく見てみましょうか
高揚気分はいわゆるハイテンションな状態ですね。これはイメージつきやすいですよね、この症状が単体でそれも短い時間であれば何も問題ないのです。問題があるかどうかの基準はひとえに生活に支障が出るかどうかを基準にしてくださいね。
易怒性は些細なことでイラついて怒鳴ることです。イライラしている状態で怒ることにたいして沸点が低いというか何にでも怒りやすい状態ですね
自尊心の肥大というのは自分が偉くなったように感じる、実際に偉い人が自分のことを偉いと思うのは普通ですが、躁病の症状ではそうではないのに自身のことを偉いと思い込むことがあります。
睡眠欲求の減少は眠らなくても平気でこれに関しては早くに目が覚めることもあります。
多弁は猛烈な勢いで話し続ける。話したいという気持ちに強く動かされます。
観念奔逸というのは考えがまとまらない、次々に様々な考えが浮かびあがる状態で、例えばパソコンで書類を書こうとしているときに両親にプレゼントを買おうと思いどんな品物がいいかと思ってまとまる前に家に帰ったら何を食べようかみたいな状態です。少しイメージが付きにくいかもしれませんね。
注意散漫は1つのことに集中できない。様々なことに関心を示す状態できょろきょろしたりもすることがあります。
目標指向型の活動の増加は活動のレベルが増加し、非常に行動的になります。疲れを自覚できず疲労しても活動をやめることができません。体力はとうの昔に尽きていても永遠と掃除し続けるような状態ですね、ここで肝なのが疲れを自覚できていないことが肝なのです。私たちでも疲れていても振り絞って作業を続けることがありますがそれは疲れていることを認識しているものです。躁病においては疲れを認識してなくて作業を続けることが問題なのです。
困った結果になる可能性が高い快楽的活動への熱中は制御のきかない浪費、車のスピード運転などで先の展望を無視した行動ですね。
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