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『傲慢と善良』辻村深月 書評#14

「ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です」

今回は辻村深月さんの小説『傲慢と善良』を紹介します。

あらすじ

坂庭真実が姿を消した。彼女は、ストーカーに追われていることを婚約者の西沢架に相談していた。
物語はそこから始まります。架が真実を探しに行く過程で、婚活とは?現代人の傲慢と善良とは?という問いにぶつかり、読者と共にリアルな感情の渦に巻き込まれていきます。

見どころ

衝撃でした!!!
婚活をしたことがある人、またはマッチングアプリを使ったことがある人なら、自分のことが書いてある、と恐ろしくなること請け合いです。
”婚活でピンとくる相手こそ自分の値段”、”結婚したい度が70%なら、その相手は70点ってこと”などなど現代の婚活のリアルを言い当てられすぎてグサグサ刺さりました。

感じたこと

婚活についての見解に衝撃を受けたのはもちろんのこと、辻村深月ファンとしては『青空と逃げる』の登場人物がちらっと出てきたのが嬉しかったです。
何より、自分が大切な人にとって”100点”の相手になれるように努力し続けようと決意しました…

まとめ

ネットショッピングをするかのようにデートの相手を選べる時代に、難しさを感じている人には刺さること間違いなしです。

※ヘッダーはted2lasvegasさんからお借りしました


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