TOKYO NITEカバーmixお手伝い
自分の曲やらアレンジやらの記事(+研究論文)を書かねばなのですが…だがしかし、プチお手伝いの話は記録としても早く書かないと、と思うわけです。はい。
そんなわけで↓
「TOKYO NITE」について
こちら、宮本由来さんのカバー曲、TOKYO NITE(オリジナル:竹内アンナさん)のmixのお手伝いをしました。
アコースティックギター(東山瞭汰さん)とドラム(nAoさん)で現代シティ・ポップの名曲をカバー、と。
最初話だけ聞いて「え、ベースなしで?」とイメージがついていなかったのですが、トラックが届いて仮で合わせて「なるほど!」と。「生ドラムでヒップホップ!」みたくバスドラでローを十分に押さえて、アコギのカッティングを立ててやる方向性でまとめてみました。
アコギは以前のカバー(「神っぽいな」)よりストロークを目立たせるようなコンプ・EQ処理を基本として、曲展開に合わせてボッサ風とかいろんな表情の演奏が入ってくるんで、それぞれコンセプトを読みつつ諸々。
ドラムは1トラックできれいに混ぜていただいたものをいただいたので、バスドラのローとそれ以外をバスで分離&パラレルでEQ処理してから再度合わせて、マルチバンド・コンプでやや硬めのソフトクリップ気味にザラッとまとめました。
…なんですが、色々深い(かもしれない)事情でギター録ってからドラムを録音されたそうで。正確なテンポに合うようにゆるくギターとボーカルのリズムを解体&再構築して整えることにしたのですが、副次的にちょっと機械っぽいフィーリングが入って、それが良かったかな、と思っています。
ただ逆にボーカルのフィーリングは機械感を避けたく思いまして。ピッチはできるだけ緩く、表現の揺らぎも残しています。
当初はスタジオ生録音感のあるミックスにしようかな…としていましたが、最終形は90年代前半のノスタルジックな雰囲気を感じられるようなディレイを中心に仕上げました。ちょっと短い密度高めのディレイ&リバーブで、ステレオ幅をやや狭めて音場を作っています。
(ついでに)「Take on Me!」について
ここからは純然たる布教活動です(どこが「ついで」なのか)。
以前も触れたのですが、僕は福岡在住時に当時弾き語り活動をされていた宮本由来さん(大先生)の御曲に甚く感銘を受け陶酔しておりまして。
その大先生が4年ぶりの新曲をカバーとほぼ同時にご公開されたので、(僕は関わっていませんが)宣伝がてらレビューでも。
その他、サブスク配信先まとめはこちら:https://linkco.re/NYTd6pME
大先生のオリジナル楽曲の魅力は、等身大でありながら抒情的に広がるような繊細な詞と、その詞へ高度に滑らかに融合したメロディーワーク、と思っております(※なお破壊的な曲調もアリマス)。
自分が作家なのでメロディーには強い拘りがあるのですが、この滑らかに詞と融合した曲を書けて歌えるような方は、非常に少ないのです。
「Take on Me!」の詞はこちらにアップされています↓
https://x.com/LOVEYUI91/status/1854902438991708353
レトロさを志向したエレピとビートに導かれるAメロ入り、「寄せては返す波~」とすーっと入ってくるこの感じ。
入り前のブレス、メロのピッチ感、歌いまわしはもちろん、声色から作り込まれているんですよね、自然と。
そしてその歌唱を最大限活かせるメロディーラインと詞の世界観、トータルでパッケージされているのが宮本由来大先生作詞・作曲・歌唱のオリジナル楽曲でして、この記事をお読みの関係各所皆さまに於かれましては、世に一層広く聴いていただけるよう、是非ご尽力を賜りたいと思う次第です。
この曲の一番のチャームポイントは、Bメロの歌詞かな、と。それから、敢えて4小節構造を壊してくるサビ末。可愛らしさと切なさの混じった曲…からの2サビ後にテンポ感を倍にして夢想の中で駆け出していく(どこに行くんだ?)曲想のアレンジもまた狙ったものでしょうか。その辺はご本人のCi-en更新を待ちましょう。
あまり書き過ぎると何がメインの記事かよく分からないので、この辺で…(十分)。
(さらに)過去曲はこちら
ひょっとしたら、ゲームの主題歌で宮本由来(yuki)さんを知って、今回オリジナルを初めて聴いた、という方もいらっしゃるかもしれません。
こちらに配信の曲がまとまってますので、是非。
なお、それで飽き足らず弾き語り時代の曲まで聴きたい方は、YouTubeで検索を…。配信されてないけどイイ曲、いっぱいあります!