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古典の雑話#5 仮定形? 已然形? なんで現代語と違う部分があるの??

古典において〇〇形と言えば、未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形のことですが、これらについて少し無駄知識を紹介しながら少しでも活用表や活用形、さらには助動詞の接続など暗記が面倒な部分の助けになるような話をしたいと思い、その一つとして今回は已然形を取り上げてみました。

仮定形? 已然形? なんで現代語と違う部分があるの??

 現代語だと已然形ではなく仮定形となっており違和感を得た人も多いと思います。とはいえ、已然形も仮定形もどちらも接続助詞「ば」の影響を受けてついた名前とも言えます。現代語で「寒ければ」「動けば」といった形で仮定条件を示すのに対し、古典なら「寒ければ」(寒いので)、「動けば」(動くので)といった形で確定条件条件を示しています。
要は古典の頃は、已に起きたということを前提に語っていた「ば」の用法が、現代では起きていない仮定したことを前提に語るようになったため、「已然」と呼ぶには相応しくない状況になり名前が変わったのです。
そのため、現代語と古典の時代での文法の変化、言語の変化を感じられる部分とも言えます。
あまり説明されない話ですが、何となく興味を持ち古典に関心が向かえば何よりです。

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