心理系大学院受験<英語勉強編>
こんにちは。
臨床心理士/公認心理師の、ののです。
またまた数週間空いてしまったのですが今回は、心理系大学院受験の英語の勉強方法について書きたいと思います。
英語は大の苦手だったので、受験勉強の中でも早めに取り組んだ方です。
しかし、最初に大挫折をしました。英語の基礎力がほとんどない+心理英語がわからなかったからです。大まかに4つの時期に分けてご紹介します!
※私の英語の基礎力は、TOEIC400点台です。大学生の平均以下かも。
※志望校は、和訳、英訳、英作文と幅広い出題形式だったので、けっこう色々な対策をしました。
大学3年生 11月~3月<英語力の向上>
意識したこと
☆心理英語のことはいったん忘れる
よし!院試勉強をしよう!と決めて一番に購入したのは、後述する心理英語の参考書でした。
そして大学3年生の冬、意気揚々と取り組んだのですがまったくわからず…。
心理英語うんぬんではなく、英単語や文法の勉強からやり直す必要がありました。
とりあえず大学受験で使った参考書👆を引っ張り出して、基礎の基礎から固めることにしました。
この時期に基礎に力を入れていたおかげで、過去問の和訳や英作文問題にはずいぶん取り組みやすかったように思います。
大学3年の終わりごろには、院試組の9割が使っているであろう心理院単に手を付け始めました。これは院試終わるまでずっとお友達でした!
大学4年生 4月~5月<心理英語力の向上>
意識したこと
☆心理学の英語を読むことに慣れる
英語の基礎力と心理単語が少しずつ入ってきたところでようやく、長文に取り組むことにしました。
こちらも王道だとは思うのですが、上記の2種類の参考書を使いました。
上の2つの参考書はとってもわかりやすく使いやすかったです。心理学と英語の知識、同時に身に付けられるところがおすすめポイントです!
使い方としては、A4ノートの見開きの左側に問題文をコピーして単語や文法を直接書き込み、右側に解答をしていました。
8月くらいまでの間に2周はしたかなぁという記憶です。
コピーを取ると何度も解けるので良かったです。
汚くて申し訳ないのですが、こんな感じにコピーして書き込み、復習までできるようにしてました(ほんの一部)
大学4年生6月~7月<より難易度の高い問題に挑戦>
意識したこと
☆心理学独特の言い回しを使って解答する
☆卒論、研究計画書で引用する英語論文を読み一石二鳥
河合とプロロゴスの参考書だけでは物足りないのではないか?と急に不安になり、お手頃だったので購入してみたこちらの参考書。
上2つより、やや難易度高め?解説がかたい?こともあり、最初の何ページかで使わなくなってしまいました…。
英語が得意な方や、もっとやり込みたいという方にはおすすめだと思います(曖昧)。
過去問分析をして、出そうな分野の長文だけちらっと読んだりはしました。
そして、この時期からなぜか急に長文が読めるようになってきたんです。
おそらく、専門分野の勉強が進んできたからだと思います。
心理学の知識が身に付くと、おのずと文章の予測もできるので「精神分析の話をしている…転移・逆転移か…」と長文の雰囲気がつかめるようになってきました。英単語がわからなくても何となく読めるようになります。よく考えたら当たり前でした。
それにともなって、和訳問題などの解答も結構書けるようになってきたのもこの時期です。
心理学の知識がついてきたので、当たらずとも遠からずという文章を作れるようになってきました。
心理学の知識がないと、文章そのものが事実と合っていない(極端にいうと心理学の基礎知識と真逆のこと書いてしまったり)ことがあります。
そのあたりは専門分野の勉強と並行するしかないなと感じました。
そしてもう1つ、私の助けになったのは卒論や研究計画書に引用した英語論文です。
院試では、論文の研究方法や結果が長文の題材として出てくることがあります。
→方法や結果の部分は心理英語らしい独特な言い回しが多いので、ある程度対策が必要です。
しかし、参考書で方法や結果がピックアップされていることは少ないのです。
そのため、私はなるべく英語論文を読むようにしていました。(即DeepLではなく、まず自分で訳してみるなどなど…)
このクセは、大学院に入ってからも結構役に立ちました。
私の興味のある分野は日本でほとんど発展していなかったので(涙)
英語の出題分野については、受験予定の大学院の過去問を早めに分析することも大事かもしれません。
大学4年生8月~9月<過去問に合わせた対策>
意識したこと
☆過去問分析。大学ごとに出やすい分野がないかどうか探しながら過去問を解く
夏以降はひたすら過去問と復習。
過去問の答えはないものが多いので、和訳問題であればDeep L、Google翻訳、Weblio翻訳なと複数の翻訳サイトにかけて、見比べていました。
完全自己流。よく受かったなと思います(n回目)
そして私が受験する大学は英作文もあったので、最後の2週間ほど、こちらの参考書で追い込みました。心理関係ないので、なぞる程度にしかやっていません…。
私はこのような流れで英語の試験を乗り切りました!当たり前のこと&何回もいうのですが、専門分野の知識が身についてきた時、急に心理英語が読めるようになったことには我ながら感動しました。
その嬉しさをバネに、何とか勉強し切れたと思います。
最後に余談なのですが、大学院によってはTOEICだかTOEFLの点数が一定の基準を満たしていれば、英語の試験が免除になることもあるようです。
そのため、心理英語に時間を割きたくない!&英語が得意だ!という方は免除を狙うのもありなのかな?と思いました。
私は免除の基準の点数の足元にもおよびませんでしたし、時間的にも受験に間に合わなかったので、最初から考えていませんでした。
記憶を掘り起こしながら書いていたら、だいぶ長くなってしまいました。
次は専門分野の勉強について書けたらと思います!