【建築学生×就活】地方大学から大手組織設計事務所へ
こんにちは。Minaです。
いよいよ夏本番、就職を考えだす時期になってきましたね。
建築系、意匠設計志望で大手ゼネコンや大手組織設計事務所に就職したい場合、大学が首都圏か地方かで就活のとっかかり易さが違います。
地方大学では、その地方の公官庁やハウスメーカー、ゼネコンの施工管理への就職が多くなりがちです。
そのため、大手ゼネコン・組織設計事務所のOBOGの方とのつながりも薄く、リクルーターなどもいないため、手探りで就活を始めなければいけませんでした。
今回は、地方の国立大学大学院に通う私の経験した就活について書きます。
最終的には大手組織設計事務所から内定を頂きました。
就活の進め方や、用意して良かったものなどをまとめましたので、地方大学でどうやって就活を進めればよいか迷っている方の参考になれば幸いです。
実際に使ったサマリーやプレゼン方法、即日設計の道具なども紹介します。
はじめに
まずは就活全体の流れを掴んでみましょう。
私の就活は大きく以下のような流れでした。修士1年の年度内で就活が終わることがほとんどだと思います。(選考自体が早すぎる、、早すぎますよね、、??)
(夏期インターン準備)
7~9月 夏期インターン
(冬期インターン準備)
10~11月 冬期インターン
11~1月 直前の説明会(個人で申し込み)
1~3月 書類審査、面接、実技試験など(本番)
私は組織設計事務所の就活を主にしていたため、ゼネコンの設計部のスケジュールはあまり分かりませんが、もう少し早いと思います。
簡単に「夏季インターン準備」って書きましたが、この準備が大変。
初めて作るサマリーやプレゼンのために、結局、修士1年の4月ごろから動いていました。
修士1年は授業や修士論文も抱えているため、まずはこの流れをきちっと把握して乗り遅れないことが重要です。常に前もって準備をしておかないと、パンクします。
各スケジュールの1~2か月前には、必要なものを揃えるぐらいの意気込みで準備が大切です。
まずは、行きたい会社の夏季インターンに参加してみましょう。
夏季インターンだけでなく、会社説明会やリクルーターの人に連絡を取ってみて、自分の存在をアピールしていかなければなりません。
しかし、ここに地方大学の弱みが出てしまいますね。やはり人脈の広がり方、ツテの多さが首都圏とは違います。
ただし、地方大学にもツテがないとは限りません。所属する研究室の先生や、他の研究室の先生に行きたい会社のOBOGの方や繋がりがある方がいないか聞いてみましょう。
また、修士1年に行うインターンは、就職活動にとってとても大切ですが、私は学部3年でもインターンに参加してみることをオススメします。(大学院に進学する予定の方向けですが。)
私は学部3年の夏に組織系?の設計事務所と冬にアトリエ系の設計事務所のインターン、オープンデスクに参加しました。
また、学部4年から設計事務所でバイトを始めました。
当時は組織系もアトリエ系も実際の雰囲気の違いや業務内容の違いなどあまり分かっていませんでしたが、実際にそれぞれの雰囲気を体感出来て良かったと思ってます!(自分の中で、しっかり差別化できるようになるし。)
インターンを前もって経験しておくと、いざ修士1年のインターンで「初めてで緊張する~」ってことにならないかなと思います。
また実際の就活の面接でも、「インターンでの実体験」や「感じた雰囲気が自分に合っている」などを話すことができます。
学部3年がオススメの理由は、
・ポートフォリオに載せれる作品が他学年より多くなる
・模型などの技術面がちょっとはついてくる時期
・4年は卒業設計が控えているので自由に動けない
だからです。
ほとんどの夏季インターンは会社のHPで募集がかかりますので、会社のHPは要チェックです!
また、行きたい会社には、積極的に会社のHPの問い合わせフォームなどから連絡してみましょう。
私は、インターンの募集がない会社に直接連絡して、説明会やアルバイトをさせて頂けたりしました。
もちろん、他会社の夏季インターンにも参加させて頂きました。
連絡する際には履歴書やサマリー等々を準備しておくと万全だと思います。
準備したもの
・サマリー&ポートフォリオ
意匠設計での就活について回る「サマリー」
A3の1枚か2枚で、自己紹介、今までの作品を端的に”魅せる”ものですね。
「サマリー」はとても重要です。
見やすさは然り、書面で自分をプレゼンしなければなりません。
インターン時から本番の書類審査やプレゼンまで多くの場面で必要になります。
推薦などがある大学の場合、その段階で必要かと思いますが、
地方大学で何もない私は夏に合わせてとりあえず初期のものを作って、色んな人にアドバイスをもらいながら、最終のものを作っていった流れになります。
理想は4~6月あたりにとりあえずのものでいいから完成させるのがベターだと思います。
最終的に私が作ったサマリーはこんな感じです↓
(※個人情報の取り扱いには注意をお願いいたします。)
サマリーで主に気を付けた点は、
・構成の見やすさ
・図面、パースのバランス
・CG、手書き、模型などの表現方法を幅広く載せる
の3つです。
サマリーのサイズ指定は大体片面A3なので、1枚バージョンと2枚バージョンを作っておけば、どんな指定にも当てはまると思います。
行きたい会社が設計した事例を見て、載せる作品を入れ替えてました。
持ち歩く時は、ふにゃふにゃのA3用のクリアケースにいっぱい印刷していました。サマリーが汚れない、折れない、固くないから仕舞いやすい。
この時はいっぱい刷るのでコピー用紙に印刷してました。
インターンの時や人と会う時には、紙媒体と電子媒体の両方を持ち歩くようにしてました。
紙だと、見て頂いた方に意見を書き込んで頂けたり、改善点などをすぐにメモしておける点が良いです。
逆に、電子媒体はiPadを主に使って食事に誘って頂いた時にサッと見せたり、場所を選ばず、すぐに見て頂けて良いです。
最終的なサマリーでは色んな方からのアドバイスを元に、必要な情報の取捨選択と、伝わりやすさを意識しました。
同期や先輩後輩などに積極的に見てもらって、客観的な意見を大切にしましょう。
ポートフォリオは主に面接で使用すると思います。
私は結局、the ポートフォリオみたいなものは作りませんでした。
その代わり、面接では1ページA2で見開きでA1になるような、ポートフォリオとプレゼンボードの中間のようなものを主に使用しました。
(後述しますが、インターンの時や人に会う時は、サマリーの他にプレボ集を持って行ってました。)
A2ケント紙の両面にプロッターで印刷したページを両面テープで貼り付けてました。
印刷はEPSONのフォトペーパー薄手半光沢です。いつもきれいに印刷したいときに使ってます。
合計で30ページほどですが、厚さが3cmほどあります。めちゃめちゃ重いです。
背表紙は最初は製本テープを使用しましたが、強度が不安だったので、上から黒の布テープで補強してます。
本来は製本テープの使用をオススメします。きれいに仕上がります。
実際に見開きにしたときです。A1サイズになるのでもうほぼプレボです。
通常だと、大きいって感じますが、面接だとこれぐらいがちょうどよかった気がします。
面接では、テーブルをはさんで自分と面接官の方が向き合うよくイメージされる会場、テーブルを中心に囲む会場、セッション方式の会場など様々なタイプがあると思います。
私は、それぞれの会場で置き方を変えてプレゼンしてました。
平置きなら、大きい紙面を全員でのぞき込む形になり、話がとてもしやすくなります。
立て持ちでは、面接官の方の手元にサマリー、中心に模型と配置して、面接官の方の目線の移動がスムーズになるよう心掛けてました。
平置き、立て持ち、全部のタイプで伝わりやすいプレゼンができる大きさが見開きA1だと思うので、オススメです!
(念のため、会場が予想以上に狭かった場合に備えて、A3版ポートフォリオも作りました。)
ただ、一つ難点があります。
移動の時、ジャマです。そして、重い。
私はA2サイズのバックにサマリー、ポートフォリオ、A3ポートフォリオ、プレボ集を全部突っ込んでました。
こちらは、結構ハードで出し入れが少ししづらいですが、シンプルで面接に持って行っても変じゃないところがお気に入りです。
・その他プレゼンで使ったもの
でっかいポートフォリオができる前、特にインターンの時や人とお会いする時などに、サマリー+αで今までのプレゼンボードを全部A3で印刷して、ファイルに入れて持って行ってました。
もちろん面接にも念のため、持って行ってました。
ポーフォリ作る余裕がなくて、サマリーに載ってる作品以外の説明とかはプレボ集を使って説明してました。
プレボ集は学部1年~修士1年の設計課題やコンペの作品(受賞、入賞関わらず)を、用途ごと、学年順に入れてました。
改めて自分の作品を見直す機会にもなりますし、「こっちの作品もっと載せてもいいんじゃない」などのアドバイスも貰えました。このプレボ集も積極的に見てもらうといいと思います。
面接時に模型持ち込み可の場合があります。その場合には積極的に持ち込みましょう。多くの場合、卒業設計の模型を持っていくことになると思います。
面接は東京、大阪、名古屋等で行われることが多く、地方大学に通っていると面接に行くだけで一苦労です。私も何回も東京を行き来しました。
地方から東京に模型を持っていくとなると郵送となりますが、代金が高かったり途中で壊れる可能性があったりと、リスキーです。
結局、私は東京での面接には模型を持っていきませんでした。
その代わり、模型写真集を持って行ってました。
これもプレボ集同様に、A3のファイルに入れて持っていきました。
完成した模型の写真だけでなく、スタディ模型の写真も入れてました。
面接時に写真集も広げてプレゼンして、スタディ模型と完成模型を比べて、どのように思考が変化したかみたいな”設計思考”の説明をしてました。
本番のアドバイス
・本番の流れ、プレゼン
私の場合、以下のような流れが多かったです。
(会場到着)→実技試験(即日設計)→(休憩)→面接→(順次解散)
また、このような場合もありました
面接→(別日)実技試験(即日設計)→ディスカッション→(順次解散)
会社によってはグループディスカッションやその他面談などがあるかもしれません。
多くの場合、即日設計をしてから面接をするため、
自己PR+即日設計の説明 → 質疑応答 → その他(逆質問等)
となることが多いです。
まず【自己PR+即日設計の説明】の部分ですが、多くの場合「では〇〇分でお願いします。」と時間が指定されます。
私が経験したのは、3分、5分、10分、15分、30分くらいでした。
その時間内に、サマリー、ポーフォリ、模型などを使ったプレゼン(自己PR)と即日設計の説明をするため、自己PRの内容を予め練習するのが必須です。
私は、最低でも5分、10分、15分のパターンはいつでも喋れるように練習してました。
また、即日設計の説明も、何分ぐらいかかるか把握しておくことが大事です。即日設計+プレゼンまでセットで練習しましょう。
自己PRで話すことは基本サマリーの順序通りにしていました。
プレゼンする時に大事にしていたことはこんな感じです。
・自己紹介(小ネタがあるとぐっと場が和みました。特に趣味とか。)
① 設計理念
② いつ、どこで、なにを、誰と、提案したか
③ 作品の順序
④ まとめ方(設計理念に帰着→御社で活かせる事)
作品の説明だけでなく、自分の設計理念を関連させて話しました。私は、設計理念の一貫性・統一性を言語化する過程で苦労しました。
そのためには、自分の今までの作品を振り返ってみたり、時には自分の生い立ちや性格、過ごしてきた環境などを振り返ったりして、自然と自分の根幹で考えていることを言語化できるようにしました。
サマリーの構成も、作品帯の部分で「当作品での① 設計理念」、「② いつ、どこで、なにを、誰と、提案したか」をまとめて、帯を見れば大体どういうことがやりたかったかが分かるようにするのがオススメです。
プレゼンの終わり方も重要。
④のように最後にもう一度設計理念を話して、これから御社でこんなこと活かせますよ!と自分を売り込んでいきましょう。
+αで、私はポートフォリオの最後のページに設計課題、コンペ、課外活動、趣味などをまとめた自分年表を作ってました。
・よくされた質問
質疑応答でよくされた質問はこんな感じです。
志望動機
なぜ組織設計事務所に行きたいのか
好きな建築家、または建築
チームで設計をしたことはあるか
チームで設計したときの役割は
設計理念に影響を与えた建築はあるか
即日設計について
使用ソフトはなにか、パースの作り方は
他社の選考状況は
1級建築士の受験について考えていることは
スポーツや趣味・アルバイトの経験、そこから学んだこと
基本的にエントリーシートの内容を深堀されると思います。
また、アトリエ・ゼネコン・組織設計事務所の差別化はしっかり話せるようにしておきましょう。
組織設計事務所はチームで設計をしていくので、学生の間にチームでの設計経験はあった方がいいと思います。面接でも必ず聞かれました。(その時の自分の役割とか、何を学んだとか。)
その会社の設計した事例は最低4つほど押さえておきましょう。
自分の設計理念とも絡めて事例を説明できると、良いです。
面接では、とにかく明るく、楽しくハキハキ、素直に話すことが大事。
基本中の基本かもしれませんが、やはり好印象だし、面接官の方に一緒に働きたいと思ってもらうことが大事です
あと、面接官の方からの質問に「長く答えないこと」です。
これ、地味に難しいんですよね。ついついもっと話そうと思ってしまう。
でもとても大事なことだと思います。面接は自分語りをする場所ではないですからね。
面接官の方からの質問には、
① 最初に質問に対する答えを端的に答える。
② 答えに対する理由を大体3~5文ぐらいのイメージで述べる。
のルールを徹底してました。
設計課題でもそうですよね。自分だけで話しているより、誰かと考えを共有したり多く会話した方が、自分の中の考えも整理されるし、なんか引き出される感覚ってありますよね。
それと面接も一緒だと思ってます。上記のルールを繰り返していくと、面接官の方とも多く会話のキャッチボールができるし、一方通行になりにくいですね。自分をうまくプレゼンできると思います。
即日設計
即日設計は4時間程度で行われることが多かったです。
なので練習も4時間を意識して完成度を高めていきました。
時間配分はこんな感じでやってました。
0:00~0:15 課題読み取り
0:15~0:45 エスキス
0:45~1:15 文字(コンセプト、ダイアグラム)
1:15~2:15 図面(配置、平面、断面、立面)
2:15~3:00 パース
3:00~3:30 着彩
3:30~4:00 見直し&追加
目安なので、本番は基本最後の30分は余裕なかったです。
最悪、着彩まで終わってれば提出できるって感じで毎回必死こいてました。
これ、初めてやってみるとめちゃめちゃキツキツです。
絶対オーバーします。
では私が、どうやって即日設計の練習をしていたか、お伝えします。
まず、練習課題は大学の設計課題を主に使っていました。
特に公共施設(図書館とか小中学校とか劇場とか)を中心にですね。
会社の過去問で練習するのが最善ですが、地方大学にそんな過去問はありません。私は、インターンの時に社員の方に過去問聞いたり、一緒になった他大学の子に聞いたりしましたが、基本大学の設計課題で練習しました。
そして主に初期は、ダイアグラム、パース、図面などを上記の時間配分でパーツごとに描く練習をしていました。
最初は、描きやすいパースの練習や、ダイアグラムの練習を主に多くしていました。
ダイアグラムなどのちょっとした絵がさらっと描けるようになると、紙面に充実感が出てきますね。
図面は、建築士の製図試験を経験していたおかげか、割と最初から早く描けました。
なので練習したのは、それぞれのスケールに合わせた添景をそれっぽく早く描くこと。
図面において添景って、密度感を出すために重要だし、添景があることでその空間の使われ方が一気にイメージできるようになりますよね。
ある程度、それぞれのパーツが時間内に描けるようになったら、通しで練習を始めました。
大体通し練習は10回ぐらいやったと思います。
あとは、会社によって得意分野があったりするので、その分野にちなんだ建築技術などを調べてプランに組み込む練習をしてました。
例えば、環境技術が得意分野な会社の場合
・ダブルスキン ・エアフローウィンドウ ・ライトウェル ・緑化 等を組み込んだプランを練習していました。
・即日設計で使った道具
私が即日設計で愛用していた道具たちを紹介します。
大容量だし、ペンスタンドにもなるので机の上をごちゃごちゃにせずに済みます!!
ペンはフリクションを使ってました。清書でも間違えたら消せるので。
ただ、トレーシングペーパーに描く場合、フリクションで消すとペーパーが破れる可能性があるので要注意!!
フリクションだとコピックや色鉛筆で着彩した後に非常に描きにくくなるので、その時用に3色ボールペンも使ってました。
サインペンは色付きの文字や、細かいマテリアルの表現などで使用していました。このサインペンはペン先が固く、カリカリ描けるタイプで細かい表現ができるので気に入っていました。
コピックはセットではなく、気に入った色を選んで一本ずつ購入してました。
私は、大体これぐらいの色だけで描けるようにしていました。
色を濃くしたい場合は塗り重ねたり、違う色を重ねて使ったり。
少ない色の方が、統一感が出てパッと見の色使いが良くなります。
コピックはトレペにも乗りやすいので、必需品ですね。
個人的には、灰色系と緑系を少し種類多めがオススメです。
(影と植栽に雰囲気があるとパースが格段に映えて見えると思うので)
色鉛筆はこちらを使用していました。
持ち運びがしやすいのが決め手ですね。
まず、マスキングテープ。
多くはコピーしにエスキスして、本番はトレペに描いて提出というパターンが多く、トレペを留めるために使います。
そして100均定規。ただ直線を引ければよしです。
さらに三角スケール、「サンスケ」ですね。ステッドラー製のものを使ってました。
定規類は長、短の2種類は用意しておいた方がいいです。
追加で、安い100均のものでいいので電卓があった方が便利です。
細かく必要な諸室の面積が決められている場合もあって、計算する時間を短縮できます。
(2023/10/23 追記)
・即日設計のコツ
私流の即日設計のコツは大きく2つあります。
私はA3、2枚の構図を基本にしてました。
本番の提出も2枚以上や枚数自由が多いと思います。
2枚目は全体を縦3:2、横1:1に分けてそれぞれに要求図面を入れてました。
大体、要求図面は
・平面図(兼配置図)
・(必要なら)その他平面図
・立面図(1面以上)
・断面図(1面以上)
の場合が多いので、要求図面を満たすように構図になってます!!
また、構図を設定しておくと、要求された敷地面積によってどの縮尺で描けばいいかすぐ判断ができるのもいい点でした。
私は1/250~1/400の図面を描いて練習していました。
課題も敷地面積が2000~4000㎡ぐらいが多い印象でした。
本番で縮尺が指定された場合は2枚目の構図は無くして、その場で収まるようにレイアウトし直す必要がありますが、そこはしょうがないですね。
そして、進める順番はこんな感じ↓
文字系を後に残しておくと面倒くさいので先に片づけてしまう。
その後、ラフでいいからメインパースの下書きをしておきます。
で、図面の線、パースの線引いて、最後に着彩、完成!
時間があれば、2枚目の余白が多くならないようキャプションを追加してました。
とりあえず、この構図を決めて(1枚目はそのまま使えることが多い)課題で指定された図面を2枚目もしくは3枚目に機械的に描いていく進め方をオススメします。
本番、その場になってプランが思いつかない(汗)ってことにならないように、ある程度のプランの型を準備していました。
グリッド交差、入れ子、細長分棟(縦動線)、大屋根、スキップフロアなどを基本で組み合わせて使ってました。(平面型×断面型ですね。)
プランの型は、なるべく自分の作品と関連があるものにしていました。
プレゼンするときに、自分の作品との統一感を出して自分の設計理念とともに即日設計を説明出来るからです。
ただ、作品のプランをそのまま持ってくることはしませんでした。断面的な操作を加えたり、使われ方の違いで空間の性質を変えてみたり、、、
同じ解答しかできない印象は与えないように注意してました。
即日設計は一朝一夜で出来るようにならないのがツライ、、、
練習あるのみなんですよね。こればかりは。
ただ、練習すればクオリティが必ず上がってきます。
そのためには、最低限の期間が必要なんですよね。
私は最初の即日設計が始まる前日に、一番最初に練習したものと最新に練習したものを見比べて、こんだけ描けるようになったってモチベーションを高めてました。
練習はツライと思いますが、必ず報われると信じて、手を動かしましょう!
おわりに
就活を終えてみて、改めて大変だったなぁと思う反面、面白かったなぁって変な感想を持ってます。
自分の作品を振り返って、自分が何をしたいのか、どんな設計をしたいのかがしっかし認識できたのが大きい。
自分をどうプレゼンしていこうか試行錯誤して、毎回面接をするたびに伝え方が上手になっていってる実感があって嬉しかったです。
就活を通じて学んだことですね。
今まで漠然としていたものを、ちゃんと認識できた感じ。
就活って、自問自答を繰り返す己との闘いでもあるんですよね。
第一志望の会社の方から内定のお電話を頂いた時、ほんっっっっっとに嬉しかったです。たぶん、10秒ぐらい「えっっ、、、」ってフリーズしてたと思います。
ずいぶん長く書いてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。私の就活について、出来る限り書いたつもりです。
こんな私の体験でも、誰かの参考になればいいなと思います。
これから就活される皆様が、無事第一志望の会社で働くことができるよう、
心から応援しています!!