DL2 - Side Story (Ver.1.53)
~それぞれの旅立ち・前夜~
デーモンの場合。
俺は部屋の真ん中で胡座をかき腕組みをして、自分の
チェインメイルとシールドに向き合っていた。
たぶん表情は険しかったと思う。
「……ほとんどコイツらのおかげ、だったんだよな。」
ゴブリンズとの戦闘の時も、仔竜の時も。
「逆に俺は何をしていた?」
ゴブリンズに気付かず逆に気付かれ、
迷いの森ではミーファに良いトコを持って行かれ、
仔竜の時は せいぜい足止めしたぐらいだった……!
ぎりっ!と音が鳴るほど奥歯を強く噛んだ。
「くそっ!」
俺はおもむろに立ち上がり、目の前のコイツらを、
丁寧に丁寧に磨き上げた。
「……またよろしくな。」(終)
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