【展覧会】デ・キリコ展
わたしは、謎を愛する。
ジョルジョ・デ・キリコの展覧会に行ってきました。
違和感を伝えるモチーフたちを探す
非常に難解に感じるキリコの絵画たち。自画像に塔、挿絵に彫刻と様々な作品があり、見ごたえたっぷりの展覧会でした。
何回もでてくる謎のモチーフ。マヌカン(=マネキン)、S字の謎のモチーフ、足が短い家具や三角定規?の物体等、「これさっきも観たな!」という発見がいくつもあります。そして室内空間の中には、飾られた絵画や窓があるのですが、それらの絵にも過去の作品(イタリア広場の塔や時には自画像も)がちりばめられていて観ていて楽しい…!
「孤独のハーモニー」にもイタリアの背景、S字モチーフ、三角定規を発見しました!
室内と外との関係性、違和感
部屋の中に家が建っていたり、外なのに家具がおいてあったり…
何かと違和感を感じ、不思議な気持ちになる絵画が並びます。
キリコはギリシャで生まれたため、ギリシャでの生活環境や神話の影響が絵に反映されているとか…。素敵です。
ここでも「オデュッセウスの帰還」の絵の中にも「バラ色の塔のあるイタリア広場」が!
子ども向け作品鑑賞補助ツール
絵画以外に気になったこと。たまたま鑑賞中に近くにいる親子がいました。幼少期から美術に触れることができる機会っていいなあ…と眺めながら、ふと、大人でも難解であろうこのキリコ展は子どもにはどんな風に見えているのかなというのが少し気になりました。するとその子が子ども用の鑑賞ガイドを持って、必死に絵と向き合っている姿がとても印象的でした。今まで行ったことのある美術展でも気づいていなかっただけで、子ども向けにもそういったガイドがあるんだなということに初めて気づいた今日でした。
後々調べてみると、Xでも宣伝されていることが分かりました。
子どもだけでなく、大人でも楽しく鑑賞するきっかけになりそうです!
私もあればほしかった!
まとめ
「形而上(けいじじょう)」キリコのキーワード。
「私たちが見ている日常の風景の一部を超えた知らない世界」
実はイタリアのスペイン広場付近に自宅があり、そこが邸宅美術館になっていることも一つの発見でした。いつかまたイタリアにいける機会があれば、是非みてみたいです!