あんこ
趣味関連 詩とかそれ以外とか
勉強メモ 化学関連の文献とか本とかサイトとか反応とかとかとか ※記事は未定
回るプロペラ 朱色のリボン のんきな積乱雲 飛行機はガラガラ 墜落するマスターカード 楔色のネクタイ 無邪気な層積雲 機長は寝てばかり 鳴り響くAEDコール 眼前にちらつくサイレン ばらまかれる免許証 纏わり付くSNSの救済の圧 乗客は自分一人 機長は一人 昏睡の機長 呆然の自分 助けろの声 窓の外は助けてくれるはずもなく カメラを破壊するか 救助を優先するか 機長の隣で 海が近くなってきたねと狸寝入り 降ってきた狐の嫁入り 漂ってきた潮の香りで 忘れかけていた遺産相続
ノイズまみれの音声が耳障りだったから 首の中に指輪を埋め込んで 好きな言葉だけを飲み込んだ夜 車のなかで愛が篭って ニオイがキツくなったから 馬鹿五月蝿いエンジンを吹かして 強制的に三元触媒で処理した夜 聞きたくないモノはフィルターにかけて 狸寝入りを決め込んだ 知りたくないモノはフィルターにかけて 産廃処理に依頼した 触媒はリサイクルマークを付けられたけど 指輪は取り除くことすら出来なくなった 売れなくなった指輪に価値をつけたくないけど どうして
花柄の便箋にシールを貼って ありがとうの手紙を書くの 住所を聞くのを忘れたから 名前だけを封筒に記入して 郵便屋さんに届けてって お願いしますって言い続ける 郵便番号無いし名前しかないから うまくいかないかもしれないけど 毎日神社に行くから お願い 神様に毎日祈るから お願い 返事が返ってこなくても構わないから どうか手紙が戻ってきませんようにって どうか無事に手紙が届いてくれますようにって この祈りは神様を通じて叶いますか 神様
あるところに拳一つ分の身体がちっこい、子供のゆうちゃんがいました。 ゆうちゃんは毎朝、自分の身体と同じくらいのタバコの吸い殻を転がしながら学校に持っていき、皆に見せびらかすのが趣味の変な子でした。 今日も、いつものようにゆうちゃんはタバコの吸い殻をカラカラしながら学校に歩いていきます。歩く速度を遅くしたり、早くしたり。たまにはジャンプをしてみたり。左から風が吹けば吸い殻を右へカラカラ、右から風が吹けば吸い殻を左へカラカラ、正面から風が吹けばタバコに抱き着いて一緒に回って
おばあちゃんは、まいにちコツコツとパッチワークをやっている 靴下を編んだり、カーペットを編んだり、帽子を編んだり もしかしたらパッチワークじゃないかもしれない 靴下は履くと痒くなるのに、毎年編んでくれる 帽子も被ると痒くなるのに、たまに編んでくれる カーペットは、家の壁に飾っているからよくわからない 祖母は、もうパッチワークを編んでいない いや、編んでいるのかもしれない この前、親戚の子にはあげていたから 修学旅行のお土産に挟みをあげたから 使っているかもしれないが、それも
ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご 歩いた線路でみんなを呼ぼう 呼んだら最後金魚を釣ろう ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご 釣ったらあとは放課後までに 池の水でダムを壊そう ちんとんしゃんで手をつなご ちんとんしゃんで手をつなご ビールを飲んで先生ころそ 殺した後は電車に乗って 村長のおうちで宴会をして 余った袋に村長詰め
シロツメちゃんの無味な味 まずいカルパス、スルメイカ ツツジチャンの甘い味 小悪魔ペコちゃん、恋のよう
よく聞く店のベルを聞き流して、まずドリンクコーナーに入る。 陳列棚には、今にも剥がれそうな値札と、新しく入ってきましたよ!的な雰囲気を醸し出しているペットボトルがあった。 ペットボトルにはなんて書いてあるんだろうか。 紅茶花伝 午後の紅茶 カテキン 爽健美茶 漢字ばっかりじゃないか。 見てられなかったので、次は食品コーナーに行くことにした。 食品コーナーでは、タンパク質が並んでるようだ。なになに? 黒毛和牛 近江牛 ホエー豚 比内鶏 何だこの店は。漢字しかない
空を見上げると、穴は真っ白に染まっていた。所々、灰色がかった線が混じりつつも、頭の上を白い穴達は、遠い彼方まで飛んでいってしまう。 今日は、何をしようか。 明日は、何処に行こうか。 明後日は、誰を呼ぼうか。 六角形の紋章が山のように積もっている。あれはなんという物質の白色結晶だろうか。 ベンゼンだろうか。 ビフェニルだろうか。 はたまた水だったりするのだろうか。 水だったらいいな。 水だったら、自分は溶けて消えて無くなれるのに。 あぁ、カラダが熱い。 あの白い山に
駅前に屯している皆の顔を私は知っている。 あの人は、小学の幼なじみ。あの人は小学の将棋部の子。あの人は中学のバスケ部だった人。あの人は中学の生徒会長。あの人は高校の風紀委員。あの人は高校のサッカー部のキャプテン。 雪がしんしんと降り積もっていて、久しぶりの故郷はとても寒いなと思った。 皆、好きに喋っている。 昔のことや現在のこと。 恋人ができた。結婚をした。 大学に入った。大学を辞めた。 就職をした。会社を作った。 会社を辞めた。会社を潰した。 皆、私のことを覚えてい
2155年3月25日 僕の住むこの星はとても過ごしやすいところです。水がたくさんあって、とても美味しいんです。色んな所から湧き水が出ます。噴水みたいです。 あとですね。今住んでる所は野球というスポーツが流行っているんです。わかりますかね。野球です。大野くんの野に、野球の球です。僕はあまりよくわからないんですけど、みんなやってます。みんなが言うには、ボールをバットに当てた時の爽快感がとても気持ちイイみたいです。やってるみんなの姿はとても楽しそうで、すごく羨ましいです。僕の身
花が咲くように、彼女の笑顔は僕を照らしてくれる。 下校途中で聞かせてくれる君の無駄話は大好きだ。 僕の鼓膜を撫でてくれる。 君の声を聞くと、僕のアドレナリンが大量に放出され 僕の身体一つ一つが君の声を感知するアンテナとなる。 僕を繋ぐのは君だけ 君だけなんだ それだけで充分だった ある日の夜、君からメールが届いていたから、受信欄を眺めていると、僕の寝ていた時間に一通の受信履歴があった。 君からのメールは珍しく、心臓がちょっと高鳴ったような気がした。 君からのメ
ガガーリンは 「地球は青かった」 といった ドラえもんは泣き尽くした結果 黄色い金属板は青色になった 地球は人間を生み出すために 涙を零すようになった なのに 人間は泣いても青色に ならないのはなぜだ 黄色い皮膚が涙で青く ならないのはなぜだ 人間は死にそうになると 青くなるのに
学校から帰宅して、アパートの廊下を歩く。 今日は何を食べようか、コンビニのカツ丼か、はたまたインスタントラーメンか。 玄関の前まで来ると、不意に違和感を感じてしまう。何か忘れているような、でも、財布とスマホはカバンの中に入っているから、特に問題ないだろう。ドアを開ける。 違和感の正体が判明した。 部屋の中の電気が消えていた。 トイレから覗くリビングの照明が消えていた。 四六時中付けているベッドルームの電気が消えていた。 昼間戻った時のPS4のメニュー画面が消えてい
指と指が触れ合ったその日。 僕は泣いてしまった。 相手は笑っていた。 なんで手が当たっただけで......なんて、周りの人は思うかもしれない。 僕にとっては、それはとても重要なことだった。 相手のあの子もきっとそうだったんだろうって今なら思える。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あの子は、体に触れられることがとても嫌な子だった。 落し物をしちゃったりすると、周りがびっくりするくらい動揺して、しばらくうずくまってしまうことな
蝶が舞っている 透明な液体を垂らしながら舞っている 芳ばしい匂いを漂わせている部屋の中に バカな蝶は入って行った 真っ暗な黒い世界の中で一筋の光が見えている あれは、赤なのか 青なのか 翠なのか 黄色くないその光は、空気を降りてくみたいに落ちてきた クラクションの音が聞こえてくる だんだん近づいてきた 身体を前に出そうと力を入れても動かない どうしよう クラクションがなっている 黄色くない光は目の前にまで来ている 近づかれてやっと分かった それは目