梅ジュース
私は小さいころ、家で飲む梅ジュースが好きだった。
毎年6月頃だっただろうか、おばあちゃんから段ボールいっぱいの梅が送られてくる。
その梅を母が氷砂糖に漬ける。
1か月くらい経つと梅シロップが完成する。
毎年夏は梅シロップを炭酸水で割って飲む。
いつも夏休みは、毎日学校のプールへ行って、家に帰ってくるとエアコンの効いたリビングに駆け込んで、炭酸割の梅ジュースを飲んでいた。
ちょっと喉にかっ、とくるような甘くて酸っぱい梅シロップの味に、シュワシュワっと炭酸水が口に広がり、ゴクリと飲む。
このルーティーンが、「夏ー!!」という感じで好きだった。
私は今、実家から離れて暮らしている。
実家に帰るのは1年に1回ほどしかない。
最近、たまたま夏に実家に帰った。
「梅ジュース飲む?」と母は今年作った梅ジュースを出してくれた。
もう何年振りの梅ジュースだろうか。
残念ながら炭酸水はなく、水道水で割って飲んだけど、飲んだ瞬間、ちょっと、かっ、とくるような甘酸っぱさを喉に感じて、昔の夏を思い出した。
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