揺れる光 揺れる心
人ごみに紛れて 君が 小さくなる
華やかなイルミネーションが
君の背中を後押しているみたい
話を聞いてくれてありがとう
小声でささやく君の声
少し元気になったみたい
駅まで送ろうかと言いかけてやめた
いつものように 君は断っただろう
だから
いつものように 君の背中を見送ろう
いつもと違っているのは
青い光の波が 人々を包み込んでいること
なぜか浮かれる人々の熱気で
時折 青い光が揺れて見えること
言いたいことだけを言って
泣きたいだけ泣いて
行きたいところへ行く
いつもと違っていたのは
ありがとうと言ったあと
羽根のように軽やかに
僕にキスしたこと
少し元気になったのは 僕のほう
青い光が揺れているのは
僕の気持ちが 揺れているから
今度逢ったら 僕は
君の背中を見送らない