雨雲

低く 黒く 立ち込める雨雲
どこまで近くなれば
雨粒を落とし始めるのだろう

流れる風に乗って
ゆっくり こちらに向かってくる
雨を溜めて 重々しく

冬らしくない 生暖かい風は
雨雲の水分を たっぷりと含み
まとわりつくように 身体を撫でていく

誰よりも先に
落ちてくる雨粒に気がついて
軽やかに 踵を返したい

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