君の肩に降り積もる雪

君の肩に薄っすらと降り積もる雪を
振り払うこともできない僕
君への言葉が出てこない

身体は暖かいセーターにくるまれているけど
冷たく心を凍らせる僕
君の肩に手をやる勇気はない

なんて言えばいいのだろう
どうして動けないのだろう
心も身体も 見えない糸に縛られて
僕は ひとりで 迷い続ける

僕たちは もっと自然だった
なんの迷いも 衒いもなく
お互いのことを労わっていたはず
自分にも相手にも素直だったはず

しばらく 離れていただけで
遠くに 離れていただけで
手の届く距離を 縮められない
囁きさえ聞こえる この距離を

いつか 君が言った言葉
離れていて辛いより 
そばにいて哀しいほうが嫌
ほんとはどちらも嫌

君の肩に 雪が降り積もる
その雪を溶かす言葉が 僕にはない

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