刻の流れ―TOKI NO NAGARE-

朝になりきらない空の端
薄っすらと赤く縁取りされた雲

瞬きのあいだにも
夜と朝が 入れ替わっていく

この刻の流れを
誰も 止めることはできない

この刻の流れを
せめて 脳裡に焼き付けたい

表現を拒むかのように
夜が美しく朝に変身してゆく

刻の流れだけを
この身に感じよと命じるように

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