僕の夢は…

もう若くはない僕は
あなたの夢を教えてと言う君に
何と答えればいいのだろう

しかも 君は
僕の目の前にいるのではなくて
受話器の向こう側

君が どこで
僕の声が流れてくる受話器をもっているのかも
わからない

老いぼれてゆくだけの僕は
居場所さえも言わない君に
何と答えればいいのだろう

僕の ただ待つだけの日々は まだ終わらない
僕は 夢を諦めたりしない
君が 目の前に現れるまで 僕は 諦めない
僕の記憶が素直に君を思い出すかぎり 僕は諦めない

僕の夢は
僕の夢は…

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