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筆記試験を受けるまでの話

私は特別に予備校や通信を受講するといった公務員試験対策はしていません。
大学は三流大学で、経済系の、法律とは全く関係のない勉強をしていました。

警察官は憧れの職業だったのは変わらなかったのですが、倍率が20近いと聞いていた地元の女性警察官の枠に、最初から挑戦しようとも思ってもみませんでした。
実家は裕福な家ではなかったにも関わらず、多額の奨学金を借りて大学へ進学してしまったため、返済のことを考えても、とにかく正社員で就職することだけを第一に決めていました。

そんな経済的理由と自信のなさとで、公務員対策として一本に絞るのはキツかった背景があります。

以上が前提となりますが、公務員一本に絞って必死に勉強されている方には参考にならない記事なので、ここでそっと閉じてください。

大学3年の冬くらいから始めた就職活動は、民間会社に重きを置いていました。
大手から中小企業を問わず20社くらい受けて、最終的に内定を頂いたのは2社。
世間はリーマンショック直後だったので、短期的にしか見れない企業側は、採用枠を例年よりも減らしていました。
私も、大企業ばかりを狙っていたこともあり、落ちて落ちてを繰り返し、とにかく数をこなしていました。
エントリーシートなるものは洗練され、最初は緊張し過ぎて言葉に詰まっていた面接も、場数を踏んで慣れていきました。

今なら、そういう作戦なのか!とも考えるのですが、時期的に、警察官採用試験はそういった民間の採用が丁度一段落ついた後だったのです。

都市部を諦め、地元での就職を視野に入れた時に、地元の駅近くのイベント会場で就職フェアが行われていました。
地元の名だたる企業が参加していて、その中に警察の採用担当もブースを設けてくれていたのです。
そのブースに足を止めると、「今度、警察学校で就職体験があるからおいでよ」と声を掛けて頂きました。
私はそこで初めて(警察官の世界を見てみたい!)と思い、その場で警察学校での就職体験に申し込みました。
その体験は鑑識活動など、今思うと大したものではなかったのですが、警察官と直接話が出来たのが新鮮でした。
なんだ、普通に優しい人たちなんだ、と知れ、採用担当の若い女性警察官が、細身の大人しそうな普通の方で、受けてみようかなとチャレンジする気持ちになれたのです。

このまま諦めて内定した企業へ就職してもいいけど、ダメ元で、と悩んで書いた受験申込書もギリギリに送りました。
ダメならダメで、夢は夢として諦めがつく!と思い切って受験しましたよ。

筆記試験の対策として何をしていたかというと、前日から当日の試験に向かう電車の中で『一日で受かる公務員』という本を熟読していたくらいです。
その本には、「道徳的に反した回答は除外する」といった、小手先のテクニック的な内容が書かれていました。
それが自分に足りない部分の補填となってくれたと今では思います。

そして筆記試験本番。
新聞を毎日読むと決めても難しくて続けられなかった学生だったので、一般常識は正直点数は取れていなかったと思います。
しかし数学が凄く簡単に感じたのは覚えています。
高校時代にしっかり授業を聞いて勉強していたら出来る問題でした。
「公務員試験は難しい」というイメージは、もしかしたら予備校やお金儲けをしたい側が刷り込んでいる情報なのかもしれません。
地方公務員レベルなら、新聞を読み、受験に必要ないからと科目を捨てずに真面目にコツコツ勉強していれば解けるくらいのレベルでした。
小論文も、よほど論理の飛躍や偏った考えを書かなければ大丈夫なのではないでしょうか。

そうやって言えるのは、私が国立大学を目指し、死にものぐるいで勉強していた貯金があったからとも考えます。
行きたかった国立大学には行けず、受験に失敗したことで親に落胆され、生きた心地がしなかったどん底の時期もありました。
だけど頑張った報いがここで来たわけだったので、人生うまくできているなぁとその時期をきちんと振り返れたものです。

どちらかというと、警察官の採用は面接の方が重要視されているはずです。
実際に、点数配分も面接の割合が大きくなっているところが多いです。
面接対策に関しては、受験生皆さんに参考になることが書けると思いますので、お待ちください。


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