教員採用試験の中の「論作文」とやらについて
東京都は1000字くらい書かなければいけないらしい。教員採用試験の論作文。
ちなみに私が東京都の採用試験を受けるというわけではなく、単純に論作文の配点が高い東京都を例に挙げただけ(笑)。
すでに論作文を書かされるのは3回目な訳だが、これが案外難しい。まず、日本の今の教育に疑問を持っているような人間が書くものではない。
何か「〜〜しなければならない」とか主張するだけではなく、「私」という主語で「私は〜〜に取り組む」などと主張しなければならない。
そして指導者としての実践例を具体的に挙げなければならないので、教育実習での学びを言語化する必要がある。
まぁつまり今論作文を書くのは「例」を挙げるのさえ難しいってことだけれど(笑)。
それはさておき。
ここで、論作文のテーマが与えられたとしよう。最初の方は序論ということでテーマの重要性について述べる。ここで現状では実現していない側面があれば書いても良いわけだが、あまり否定的な内容を書くのは良くないらしい。要は本音ではなく建前を書けってことじゃん!と感じてしまった。
(だから今の教育を疑問視する人はここで尖りすぎてしまってはいけない。)
一方でここで現状は不十分なものを挙げておいた方が後で解決策(解決の手立て、実践例)が書きやすいんだよねぇ。難しい。
もう1つ気になるのが論作文の構成。
序論・結論は置いておいて、問題は本論だ。
なぜか教員採用試験の論作文では柱を2本立てて、それぞれ例を挙げ、それに対する策を講じる。
この書き方って、習うの初めてじゃないか????
今まで作文?小論文?.....をこんなふうに書いたことはなかったので驚きだ。
「論作文」というのはこういうものなのだろうか。
柱:見出し。どの場面でテーマについて述べるのかを記載。
例:指導者としての実践事例を述べる。
策:私は教員として、このように行動する。(具体例を簡潔に)
という流れなわけだが.....。この柱を立てるのが意外と難しくて、「長い」という指摘を非常に〜〜〜〜もらいやすい。
柱は「〇〇を通して、〜を実現する。」とか「〜〜を実現するために、〇〇をする。」の形式にすると良いらしいが、これを書いたら流石に1行丸々使い切ってしまうだろうに。。。
論作文は本当に想像以上に難しい、、という感想しか得られなかったわけだが、教員採用試験の論作文はそもそもテーマの方向性が限られているというのもあり、いくつかのテーマについてもう各内容を大方決めておく、っていうのが無難になってしまうんだろうなぁ。。
少し話は逸れるかもしれないが、これを読んでくれている画面の目の前の方へ。
自分が児童・生徒だった頃を思い出してみてほしい。
特に道徳の授業などで、「先生に求められている『正解』」を言うことができる生徒、1人くらいはいなかっただろうか。
自分がこう思っている....というよりかは、"どんなことを言えば先生に褒められるのか分かっている"という状態で、求められている答えをいつも出すことが出来る人。
私も正直こういうタイプの生徒だった(と自分では思っている)(笑)。
だから尚更この論作文を書いていても思ってしまうのだ。
「教育委員会のお偉いさんに求められる答えを書いた人が正解」、ということを。
だからこの論作文対策も、下手したら「求められている答えをいかに綺麗な文章で書けるのか」みたいな話になってしまっているような気もしている。
まぁ色々言っているけれど書かなければならないものは書かなければならないのだ。
今日は論作文→買い物→掃除→授業の課題→エントリーシートラッシュ
終わり。