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"2択ではなく4択"の論理学

まぁなんか大層中身が難しそうな題名をつけてしまったが、

そんなに難しい話ではない。

私が小学生の頃から読んでいる、「Newton」の2020年9月号に書かれていた話である。


"白黒思考"とは

私たちは2択で物事をはっきりさせたがる。

勝ちか負けか、善か悪か、賛成か反対か.....2択にしがちなものは、いろいろあるだろう。

白黒思考とは、「白か黒か」のように物事をはっきりさせたがるような人の思考法のことである。

私も自分で思っている以上に白黒思考のような気がする。(読んでそう感じた。)

この白黒思考は、完璧主義者によく見られるらしい。

あなたはどうですか??


この雑誌には、「選択肢は2つではなく、実は4つである」ということが書かれている。

例に挙げられているのは、「高層ビルの建設に賛成か、反対か」というような話だ。

一見建設に賛成か反対かどちらか、と白黒思考に陥りがちだが、実は4択である。

この4択とはなんなのか、ぜひ考えてみてほしいと思う。


「白黒思考」に陥らないために

白黒思考を人は時に相手に迫られる。例えば、詐欺師に。

「この壺を買わなければ不幸になる」と言われたら、どうだろう。

白黒思考に陥る人は壺を買って幸せになる選択肢か、

壺を買わずに不幸になってしまう選択肢しか存在しない。

しかしここで、論理的に考えてみることによって他の可能性を見出してほしい。

他にも選択肢は2つある。

壺を買わずに幸せになるという選択肢と、

壺を買って不幸になるという選択肢、この2つが実はあるのだ。


この話は「みがこう!論理的思考力」というテーマで書かれている。

監修は國學院大學文学部教授の高橋昌一郎先生である。

先生によれば、"論理的に正しい2 択は「AかAではないか」だけ"とのことだ。

論理学によって、「AかBか」を選択する時に、4つの選択肢が生まれることになる。

生きている中で2択の選択を迫られることは少なくない。

2択からしかどうしても選べない時だってあるし、

4択を考える余裕なんてその時にはないかもしれない。


それでも、私はこの話を読んで、

2択から選ぶことを求められた時は、1度立ち止まって論理的に考えるようにしてみたい、そう思った。

立ち止まって、無意識のうちに削除していた残り2つの選択肢を考え、4択の中から選びたい。

4つの選択肢を、たとえそれを選ぶことができなくても、考えてみたい。

そういう風に思った。




論理的思考をすることは、善か悪か。

それとも善でもあり悪でもあるのか。

あるいは、善でも悪でもないのか。


2択から選ぶことが本当に正しいのかどうか、

これを読んでいる誰かにも、考えてみてほしい。