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理想論かもしれないけれど

久しぶりに〜〜時間に余裕があるので(早めの時間から書き始められているので)今日は就活記事(?)の感想をやっとこさ書く。

電通国際情報サービスさん、これ以降はISIDさんとする。
私はこの会社のちょっとしたイベントに参加したことがあるけれど、他にはあまりない社風が強調されているイメージだ。
特に「出る杭は伸ばす」、とかね。
言い方はアレだがIT業界(というかSIer)の中では「就活偏差値」が高い方であるのに、ベンチャー気質が良い形で残っている、というのが個人的な印象である。



まず率直にいうと、この記事を読んで私は人事(新卒採用担当)をとてもやりたくなった。そりゃあ学生と「誠実」に向き合うのは口で言うのは簡単だけど実際に行動に移すのはとても難しいし、正直楽しいことばかりではないと思うけれど。とても多くの人の人生の転機に向き合うわけだけ、なかなか失敗は許されないだろう。

うまく人を採用できなければ会社の存続にも関わるし、自社に会う学生を探す目を養うのにかかる時間は膨大なものだろうけれど。

でもそれでも採用担当、やってみたいなぁと思ってしまった。誰かの人生にとことん向き合うということ、(これは私のインターン先の人事の方が大切にされていることでもある)やってみたいんだよね。
(これが教師になりたいと思っていた理由の1つでもある。)



ISIDに無理やり入社させるのではなく、“学生と一緒に考える”というスタンスをとても大切にしている

私は こういう会社さん、最近増えているのでは?という印象を持っている。「もちろんうちの会社で働いてほしいと思ってはいるけれど、内定承諾は強制しないし 自分の意思で最終的な答えは出してほしい」、みたいな。

まぁ最近の就活は良くも悪くも(良いところの方が多いかな?)クチコミですぐ広がるので、内定をもらったら就活をやめると宣言しないと最終面接を受けさせてくれないとか....そういう会社はどんどんオープンになっていくのではないかとも思う。

悪い評判が浮き彫りになるのも会社を選ぶ立場をしては悪くないかもしれないけれど、「とことん向き合ってくれる社会人の方に出会えた会社」、つまり「良い会社」の口コミも広まったら良いよね。

(まぁ内定辞退率が高くなるというのもあるので難しいところではあると思うけれど。)



まずはISIDの採用において大事にしたいビジョンを言語化することから始めました。
「ISIDの採用って●●だよね」という共通の価値観があれば、社内外問わずより多くの人に私たちの想いを伝えていけるのではないかと思ったから

採用のビジョンが言語化されているか否かって、学生にはあまり関係ないのかな?と以前の私は思っていたけれど。

欲しい人材が明確になっていた方が、自分とマッチするのか分かりやすいし、ESを書くときの強みでどれをチョイスするかの参考になるし、何より面接官に当たり外れがなさそうだなぁ(言い方は失礼だけれど)、と思ってしまう。
どの面接官も同じ共通の思いを根底に1つ持って学生と向き合ってくれている。学生を選ぶだけではなくて、学生に選ばれることを意識してくれている。
その方がありがたいし、「自分がなぜ合格できたのか/なぜダメだったのか」は本当は自分で言語化できるくらいまで詳細に教えてほしい。



「入社後ギャップ」なんていう言葉があるけれど、私の中には「面接ギャップ」も存在している。説明会参加して、HPとか採用コンテンツとか見てその企業についてそれなりに知って、ESで志望理由を書いて。。。
やっとこさ合格して面接を迎えることができたと思いきや、面接官の方の話の聞き方や考え方が予想していたのとは違ったりして。

複数回面接を受ければ受けるほど、同じ質問に対して社員さんの答えが違うことに対して違和感を感じることってあるよね。そりゃあ全く同じ答えにはならないとは思うけれど、ある程度のビジョン/価値観が浸透しているのであれば それなりに似た答えになりそう....という質問に対して、あまりにも違った答えを返されると「あれ?」と思ってしまう。

言葉でうまく伝えきれていないかもしれないけれど.....。「人事が尊敬できる人だからって、入社は決めない方が良い」という言葉がある。学生と向き合う社員と現場で働く社員との顔は違う、みたいな。
もちろんこれには賛同できる。
でもじゃあ、人事の方をたった1回の面接で尊敬できないなぁ、って思ってしまったらどうすれば良いんだろうね。その会社への憧れとか興味とか、1回の面接で砕け散ってしまうことがあるような気がするんだけどなぁ....。
これが(学生も、選ばれるだけではなく)「選ぶ立場」である、ということなのだろうか。



これは就職活動のノウハウを教えるという意味ではなく、学生の“自分らしさ”を引き出せる支援をしていきたいという意図です。

ノウハウっていうのはやはり面接を繰り返せば繰り返すほどある程度身につくものだとは思っているし、スキル的な面では私も少し身についてきたかなぁと思う部分がある。

だけれど「自分らしく振る舞えるか」、というか「正面から相手と向き合えるか」って難しいよね。前も書いたけれど 着飾った自分/その会社に合わせにいった自分 に対して今は満足できても、数年後はどうなんだろうね。

スキルを学んだだけで面接に合格できるのであれば、それはむしろ会社がおかしいという説まである。
その人本来の姿や魅力を見抜けないことが、対策だけしてきて実は取り繕って話をしている学生を見抜けないことが、良くないことなのかもしれない。
てか面接スキルを身につけて完璧な回答をする学生って本当に優秀なのかな??

オンライン面接は時間の融通が効くという面では好きだけれど、会話のキャッチボールがしづらいという点では好きになれない。

何度も言うけれど学生として自分のことを話すので、目の前にいる面接官であるあなたのことを、学生にももっと教えてほしい、、、、
と、今日も私は思っている。



面接は学生のガクチカを評価し志望度を測るものではなくて、価値観のすり合わせやマッチングの時間、学生が自分のキャリアと向き合う時間であってほしい。

これは理想論、なのかな。