【詩】ハンモック用の本
あの人にハンモック用の本をもらったの
「はい、プレゼント。ハンモック用の本だよ」って。
でも、わたしはハンモックなんて持ってないから
困ってだまってその本を受け取って
ありがとうも言わないで走って帰った
ハンモックはないけれど
そのきれいな本を読みたかったので
わたしは普通のベッドに寝転んで
その本を開いてみた
美しい物語を読みふける
気がついたとき
私はハンモックの上だった
森の中の木のあいだ
青い空の下
小鳥の声のなか
ふかふかの草の上
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?