【詩】誰もいない街を飛ぶ
せっかく飛んでいるのに
街には誰もいない
下の道路をみても
ビルの窓をのぞいても
誰もいない
黒猫もいない
鳥もいない
私だけ一人
空中に。
目印は黄色い旗
それがあの人がいる場所を告げる
あの人って誰?
あの人?
私に”あの人”なんていない
叫びながら空を飛ぶ
誰もいないんだから
思い切り大きな声で
でも私、大きな声が苦手だから
そよ風ほども声もでない
そのまま日が暮れてしまう
街は月に呑まれてしまう
星も月に呑まれてしまう
私も月に呑まれてしまう
さようなら
誰もいない街
さようなら
誰もいない街を飛ぶ私
*理生さんのアレンジのスタエフです
それをもとに上の動画を作りました