虹のシャーベット
昔、虹のシャーベットを食べる童話を読んだ
どんな話か忘れてしまった
虹は橋というけれど、橋にしては儚すぎる
とても光っていて透けている
あれを渡るには自分も光の体でないと無理だ
橋よりシャーベットのほうがいい
それか冷凍庫で七色のシャーベットを作って
それを山のようにかき氷にしよう
はしっこから崩して食べきろう
冷たすぎて多すぎて、途中で舌が麻痺してしまって
舌の色も七色になってしまって
アイスクリーム頭痛になってしまって
何がなんだか分からなくなった頃に
虹を渡れる透き通った体になっているだろう
でも渡ったら戻ってこられるだろうか
透き通った体は元に戻るだろうか
そんなことを考えない人だけ
光のように透き通って
虹の橋を渡ればいい