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【詩】赤い星のかけら《シロクマ文芸部》

星が降る夜にあなたと二人
静かな道を歩きたかった
わたしは降る星の一つを手のひらに受けて
あなたに渡したかった

赤い星よ、ほら。
あなたの心はこんな色。

でも私に赤は似合わない。
だからそんな夜は来ない。

私は一人歩く
星は降ったりしない、とつぶやく
見上げた夜空。
火星が少し近い。

火星が近いと悲しい気持ちになってしまうから
早く離れて。
お願い離れて。

私はしゃがんで小石を一つ拾う
小石をにぎって空をみないで家に帰ろう
家に入る前に小石を捨てよう
たとえそれが星だとしても。

*小牧幸助さんの企画に参加します


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