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詩 ” 秋と本物の幸せ ”【シロクマ文芸部】

秋と本物の幸せを手に入れたくて
私は夏から逃げ続けた
逃げても逃げても夏が終わらない
暑い
暑い
辛い
どれだけ汗をかいただろう
どんなに辛かったことか
やっと秋が来た
あとは本物の幸せが欲しい

何が本物の幸せだろう
電気の力を借りずに
汗をかかずに過ごせる涼しい時間
ぐっすりと眠れる夜
いやな夢に泣かないで
幸せな夢のない睡眠
ひとつ
ふたつ
みっつ
やっと本物の幸せを手に入れた
布団をはねのけて
ペンを握る

小牧幸助さんの企画に参加します


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