詩・雨の日はいつだって祈る【青ブラ文学部】
雨の日はいつだって祈る
だって雨の音以外がどこかに消えてしまって
部屋も町も静かすぎるから
静かにするから祈りなさいと
空が、空気が、
土が、土の中のカエルが
木が、遠い森の気配が
みんなわたしに圧をかける
何を祈るの?って聞いたら怒られるに決まっている
だから一人で考えて祈る
祈るふりをしているだけかもしれない
でも気が付くと必死で祈っている
雨がやみますように
雨がやみませんように
あの人に会えますように
あの人と会えませんように
笑って過ごせますように
笑ったりしませんように
いつか幸せになりますように
みんな幸せになりますように
*スタエフで朗読しました
*山根あきらさんの企画に参加させていただきます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?