花の匂いの道案内【短編】
新しくできた友だちの家に誘われた。
街の図書館で偶然仲良くなった子だ。
めったに友だちの家に誘われない私はとても嬉しくなった。
おまけにその子は明るくておしゃれなとても感じのいい子なのだ。
「うちの住所はヒミツね。案内メールをおくるから」
家を出る直前に届いた道案内は『花の匂いの道案内』と書かれた手書きのメモを写した画像だった。
最寄りの駅を降りて、交番の横の道を曲がった後は
花の匂いが順番に書き込んであって、
最後に自分の家のイラストが描いてあり、
「花の匂いを辿ってきてね