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都月狩【サモンナイト〜帰るべき場所へ〜】
やっと読みました!
ゲーム『SUMMON NIGHT』の
シナリオライター都月狩さんによる
外伝的小説です📙✨
購入してから10年程眠ってた本の
シリーズの一つです🙇♀️
サモンナイトは私が初めてハマったゲームで、
シナリオと世界観、キャラ絵の全てが好きで、
学生時代の金銭的都合でプレイできてないものも、
攻略本を全社から買い集めて読み漁った思い出が
あります📚
その時に一緒に買った小説です📙✨
小説を読み始める前に社会人になった事もあり
時間的余裕も体力的余裕も集中力も無く、
30になってようやく読めました💓
サモンナイトの思い出
ゲーム自体は、
1を初めてプレイしたのが小学生の時で、
その時はPlayStation版でした🌙
苦労して初クリアした時は、
本気で悲しくて悔しくて…号泣です😭
小学生にして初めてのRPGゲームで、
魔王ルート💔
主人公アヤ、パートナーはソルでプレイし、
最終決戦に向けて気持ちが一つにまとまり、
ソルのためにも勝ってやる!
とレベル上げして意気込んでたのに😭
魔王と化したアヤの顔が、
ピュアハート時代の私には
しばらくトラウマを与えました❤️🩹
一からプレイし直して克服したくも、
姉の友達から借りたソフトだったので、
悲報と共に泣く泣く返却です😭
非道にカウントされる選択肢は
一切選んでいなかったのですが、
初期の召喚儀式跡での戦闘に敗北して、
戦闘前にセーブしていたせいで
レベル上げ出来ないまま何度も挑む、
ある意味一番非道な事をしていました😱
悔しすぎて、不甲斐なさすぎて、
RPGゲームのキャラではありますが、
本当に申し訳ないと反省しましたよね😭
後々DS版で発売された時は、即時購入し✨
仲間の死を一切許さない完璧な布陣で臨み⚔️
いざ!最終決戦⚡️
エンディング分岐点が戦闘後なので、
トドメの一撃を与える直前、
とっても手に力が入りました😖
あ!前回と話の流れが違う!
やったー*\(^o^)/*ー!←まだ最終決戦中
と、言うことで、
アヤとソルのパートナーエンディングを
無事に迎えました🥰❤️
めでたし、めでたし🎮✨
ではなく、
⚠️以下、ネタバレ注意⚠️
序章ーThiking Brothersー
私、英語が苦手で
日本語の目次しか見てなかったのですが、
「考える兄弟達」って言ってますね👴👨👩←
あのマーン三兄弟ですと、
なぜか出落ち感が否めないです😂
貴族で、領主で、召喚師で、金の派閥所属で、
総帥の従兄弟という、ものすごい肩書きを、
ズラリと持っているはずなのに、
小物感が否めない😂
こうなると小説冒頭の受け取り方が変わって
面白い🤣
うららかな春の日差しが、午後の庭園に降り注いでいた。
広がる芝生が色鮮やかに萌えて、瑞々しい香りを辺りにふりまいている。新緑の絨毯はなだらかな傾斜を描きながら、敷地の中央へと向かって隆起していた。その中心部には、白いレンガで造られた大きな花壇があった。
誰もが目を奪われ、うっとりしてしまうような美しい光景だった。
P10より引用
私は目次の『序章』しか読んでなかったので、
理想郷を描写しているのかと思い、
ものすごく美しい異世界の自然庭園を
想像していたのです🌸
しかし、
マーン三兄弟の庭園だったと知った時、
自然美の庭園から
貴族美の庭園へとイメージが変わり、
これから始まるであろう
安定の井戸端会議を想像して、
第一声から爆笑してしまいました🤣
はじまりは爆炎ーSuddenly Impactー
簡単すぎる和訳をすると、
「突然の衝撃」ですかね🤔💭
プレイしている時は忘れてしまいがちですが、
サモンナイト1で最初に仲間になるのは
ぎりぎりの生活を生き抜く訳ありの人達
なんですよね🏠
彼等の生活するサイジェントの街について
小説で改めて知ると、過酷すぎて、
仲間となって向かい入れてくれて、
本当にありがとう🙏✨と感謝しましたね😢
この小説での主人公はハヤトで、
ガゼルと一緒に買い出しに出掛けてる時の
出来事です🚶🚶♂️
あふれ出した白い閃光は、激しく明滅を繰り返しつつ、球状に収束していった。薄紫のコロナを陽炎のように立ち昇らせながら、天に向かって一気に駆け昇っていく。
その残光が、空の彼方へ吸い込まれるようにして呑みこまれた時。
ぐにゃり、と蒼穹がねじれた。
墨汁を水面に垂らしたように、渦巻き模様を描きながら、ゆっくりとその一点が歪んでいく。甲高い耳鳴りのような音を立てて、空間そのものが軋んでいく。
P34より引用
召喚術だ🤩✨
映像やゲームでは一瞬の描写ですが、
小説で読むとドキドキしますね📙💓
しかも召喚されたのは、幻獣界ワイバーン🐲
表紙でもネタバレしてる通り、
次作サモンナイト2で仲間になる
金の派閥の召喚師ミニスが登場です🧹
でもミニスの友達なはずなのに、
なぜ暴走状態🤔⁇
繁華街で好き勝手暴れ回るワイバーンを
ハヤトとガゼルが止めに走り出します🏃🏃♂️
見つけた時には、
地べたで泣きじゃくるミニス🧹😭←挿絵付き
サモンナイト2の暴走召喚の特技でも
この光景あったなーと懐かしさが☺️
時系列としては1→2なので、
ミニスとワイバーンが友達になる前の状態が
楽しめるのか〜📙と、ワクワク☺️🎵
小悪魔を連れてーEscape Kidsー
泣きじゃくって召喚獣を制御出来てなかった
幻獣界ワイバーン付きのミニスを連れて、
フラットに戻ります🏠🚶🚶♂️🌀😢🧹🐲
貴族育ちのミニスが、
孤児育ちのフラットでやっていけるのかな⁇
と思ったら、以外にも
礼儀を弁えている人には相応の礼儀を示す、
教養のある子でした👀✨
やっぱりと思ったのは、フィズでしたね😅
面白くないからと攻撃する精神は、
早いうちに治してねー😓
そして翌日🚶🚶♂️🧹
「それじゃ、アナタも『はぐれ』なの!?」
「うん、まあ…そう言う呼ばれ方をされても仕方ない立場ではあるよ」
曖昧に笑って、ハヤトはうなずいた。
「でも、あんまり俺はそういうことを考えないな。過去にどんな事情があっても、大事なのは、今のその人の生き方だと思うし」
「まあな…。要は、そいつと楽しくつきあっていられるかってことだよな」
そんなやりとりをしているうちに、三人はスラムを抜けた。
P66より引用
ハヤトとガゼルも最初の出会い、
最悪極まりないですからね😅
でもこの価値観を既に持っていたから、
ハヤトは異世界リィンバウムで
命を狙われながらも
どんどん仲間を増やして、
全ての属性を召喚できる『誓約者』にも
なれたんだなと思いました☺️🍀
ガゼルは歯切れ悪そうに話し始めてますが、
実は一番現実的な回答💡
ガゼルエンディング、見たくなったな〜🌝
ハヤトの様な理想を忘れず、
ガゼルの様な現実的な人付き合いが
良縁を運んでくるのかな🫶
心の痛みーReal Painー
ミニスが襲われ、ワイバーンが再び出現する事で
ミニスが実は召喚師であったと発覚します🧹🐲
それによりミニスの抱えていた事情の一端が
垣間見え、お人好しなハヤトは不器用ながらも
ミニスに寄り添おとします🍀
しかし、フィズと再び喧嘩が勃発💥
一向に収まる様子のない喧嘩に、
ハヤトはどうにか仲直りさせたい
と気持ちが急く中、
リプレの放つ言葉に
私も強い衝撃を受けました👀
「ねえ、ハヤト…」
穏やかな声で、リプレはこう言った…
「あの子たちのことで、貴方が責任を感じちゃう必要はないんだよ」
「え……」
予想もしなかった彼女のその言葉に、ハヤトは呆然とした。
「子供たちの仲がうまくいってないことは、私だって心配してるよ。ミニスもフィズもワガママで意地っ張りだから、どうしてもぶつかっちゃうんだろうね」
でもね…、と彼女は言った…
「それはあの子たちが解決していく問題で、私や貴方が口を出していいことじゃないんだと私は思うの」
「……!!」
迷いのない彼女の言葉に、彼の心は強い衝撃を受けた。そこには甘えを許さない厳しさと同時に、子供たちのことを信じる強い優しさがあった。
P112より引用
強い衝撃を覚えた理由が、
よくフィクションの世界では、
子ども同士の喧嘩だからこそ
・大人が仲直りの方法を教えてあげる
・大人が拗れない様に道徳を授ける
と言うのが定番の流れなのに、
まさか仲裁したいと思っている側に
メッセージを授けてくれるなんて👀!
リプレの言う通り
お人好しも大概にしないと、
手荷物ばっかり増えて
身動きとれなくなっちゃいますからね🧳
身軽が一番!✨
影との死闘ーShadow Dancersー
と楽観できるのも束の間。
喧嘩が悪化し、遂にミニスが
召喚術を行使しようとしたのです🐲
ガゼルに頬を打たれ、大事には至らなかったが
フラットを飛び出すミニス🧹
ハヤトはガゼルのやり方に憤り、
つい責め立てる言葉を発します😥
「が、本当に問題なのはそこじゃねえんだ…自分の気持ちが伝わらないせいで、あいつが他人の気持ちまで考えられなくなっちまってることなんだよ」
自分に向けられる言葉を、ミニスは素直に受け止められなくなっている。自分に都合の悪いことには目を背けて、自分の間違いを認めようとしなくなっているのだ。
「それじゃダメなんだよ…。つらいことから逃げてばかりいたら、あいつはいつまでもひとりぼっちのままになっちまう…」
それっきり、ガゼルは顔を伏せて黙り込んでしまう。どう声をかけていいのかわからずに戸惑うハヤトの背を、なだめるようにエドスがぽんと叩いた。
P140より引用
ガゼルー😭💓
ガゼルの好感度高まりまくりと同時に、
この場面は作中で一番響きました✨
大人になっても忘れちゃいけないのは、
思いやりの精神ですよね🍀
理解して欲しい、
気持ちを尊重して欲しいなどは、
誰もが持つ欲求でありますが、
自分が相手の全ての気持ちを
わかってあげられないのと一緒で、
相手も受け止めきれない事はあります🌙
だからこそ、思いやりの気持ちで
カバーして関係を築いていくのです⭐️
ミニスはそれに気付ける段階にいるから、
ガゼルから殴打と言う
キツいお灸を添えられたのでしょう😌
職場の人に貸したゲーム戻ってきたら、
ガゼルエンディング、プレイしよう🌝
帰るべき場所へーDon't Escape!ー
私の読書感想文が
ミニスとフィズの喧嘩の動向に偏っていて、
特に冒頭で登場していたマーン三兄弟が
なぜ出て来ていたのかサッパリですね😅
まあこの記事を読む方は、サモンナイト2も
プレイしている人が大半だろうと踏まえ、
親戚だからキャスティングされて、
ちょいちょい次男キムランが
出て来てるよ!とだけ👴『👨』👩
ミニスはフラットを飛び出し、
再び襲われます🧹
今度は追いかけたフィズも一緒に🎀
助けに来てくれた仲間の援護をするために、
ミニスは召喚術を使う事を決意します🐲
しかし自ら望んで召喚しようとしても
応えてくれないワイバーン🐲
内心半泣きになりながらも、
自分の未熟さと、間違いを認めます🧹
目を背け続けている限り、そこに隠れている素晴らしい宝物には気づけない。
耳を塞いでいる限り、つらい言葉の中にある優しい気持ちを知ることはできない。
(だから…私は全てをあるがままに受け入れなくちゃいけないんだ!)
楽しいことも、悲しいことも、嬉しいことも、つらいことも。
どれかひとつを選ぶことができないのなら、まとめて全てを受け入れよう。
(私は弱虫だけど、がんばることならきっとできるはずだから…)
泣いてしまうかもしれないけど、最後には自分で泣きやむことができるはずだから。
P201より引用
ワイバーンと向き合い、召喚に成功したミニス🧹
ここで初めて
『シルヴァーナ』と名前が付くんですね🐲✨
召喚成功を察し、目が潤むガゼル🥹
誰よりも仲間思いな一面が好感度大アップです💓
終章ーSee You Againー
遂にさよならの時です😭
ミニスとフィズは一緒に襲われた時に
仲直り済みですが、まだ憎まれ口を叩く
意地っ張りなやりとりが2人らしいです🍀
ミニスの胸のリボンと
フィズの髪のリボンを、
別れ際に交換する場面は←挿絵付き
ミニスの赤いリボン、
実はエモすぎる宝物ー!
と大興奮でした📙👀
なんだか、サモンナイト2で
ミニスエンディングも
見たくなっちゃったぞ🌝
10年の時を経ましたが、
この小説を読んでとっても良かったです✨
大人になった今でも響きまくる
キャラ達の素敵な言葉の数々に、
感謝と愛を\(^o^)/