苦しかった子育て時期の私の壮大な被害妄想について
12年前のメールをたまたま読んだ。
長男に対する自分の接し方に悩み、苦しんでいたころの友達へのメールだった。
読んでいて胸が苦しくなった。
その頃の彼は15歳。年齢より幼いので思春期という感じではない。
とにかく、その頃の彼は自分のエネルギーをコントロールできず、所かまわず大声を出す、げらげら笑い出す、妹たちが嫌がることをする、しゃべり続ける、といった状況で、一緒にいると気が休まることがなかった。
怒ってもだめ、なだめてもダメ、脅しもきかない。人のいるところへ出かけるときは、本当にいつも針の筵。
彼にはどうしようもないことなのはわかっているし、でも母である私も、一体どうしたらいいのか、答えを求め続けてどこにも見つからずに、長男に対して、がっかりした顔、呆れた顔、怒った顔ばっかりを向けて来ている、と書いていた。
そんな時、斎藤一人さんのCDを聞いて、普段は大好きなんだけど、本当に今思えば、そういう言い方って罪だよな、と思う言葉があった。
「劣等感を与えるようなことを絶対に言ってはならない。人の不幸の素は、すべて劣等感から来る。それは親が与えている。
親のがっかりした顔で傷つくんだよ。口で言わなくても、顔で言ってるんだよ。」
という、至極まっとうなことです。
もうこの言葉は、私の心臓を貫いた言葉になってしまった。。。
血が流れたよ。それが当時の私の受け取り方でした。一人さんは優しさを込めて話していたと思うのですけどね。
私も、親の言葉で、態度で劣等感を持って生きて来た。それの修復には何十年もかかった。みんなある程度そうじゃない?それが力になることもあるし、人への思いやりに育つこともあるって私は思うよ。
今の私ならこう言う。
「劣等感を与えるようなことを言いそうになったら、まずとにかく深呼吸。深呼吸は本当に大事。気分を切り替えられるから。そしてその場を離れて、大好きなお笑い芸人の動画を見なさい。その子と一緒に。そして、大笑いしながら、お母さんは笑ってるあんたが好きだよ、って言ってあげて。きっと、そうなったら言えるから。
それでまた調子に乗っていろいろ子どもはヤラカスかもしれないけど、
こんなハチャメチャな人、お笑い芸人にもいないなって思って見てみない?
それを繰り返してたら、あ~、もうどうにでもなれ!って思うかもしれない。その状態が一番力抜けていていい状態だから。
ああしなければ、こうしなければ、っていうのが一番親自身を追い詰めるから、出来ない時はしなくていい。もういいや、ってあきらめて。
ゆっくりでも成長してるから、ちゃんと話せる日が来るからね。」
とか。
冒頭の部分は、自分が当てはまりすぎて、痛すぎて、親だって人間なんだし、弱いし、馬鹿な部分たくさんあるのに、親になっちゃったし、子どもも、そんな私を選んで生まれて来てるから、ごめん、ある程度は諦めてねって思う。
そして、私は自分が日々、逃げることもできずにそうやって長男と生きて来て、いつかきっと私は罰が当たると思っていた。悪い母だから。
子育て終えて、やれやれ、って頃に大病患ったりして、、、
その話を長女にすると、
「すごい被害妄想やな」と笑われました(笑)
そうなんや、被害妄想か。
一番近くで見ていた娘にしてみたら、
「罰当たるわけないやん」(笑)、だそうです。
もう、19年たって、娘の言葉に救われるという☆
ありがとう!笑ってくれて💛
長男が23歳くらいから、オットが、長男に「いつ家、出ていくんや」とせっついて追い出したように見えていたけど、息子にとっては、家を出てよかったんだと思う。
家族と毎日いると、どうしても甘えが出て、ひたすら大声でしゃべる、嫌がられる、というのを繰り返してしまう。彼の良さが見えなくなる。
少し距離を置くことで、たまに帰ってきてご飯を食べるとき、大声でしゃべりだしても、「また始まった(笑)、声、でっかすぎ!!(笑)」でお互い笑顔。
誰かの誕生日には一番にLINEをくれたり、妹の送迎を快くしてくれたり、家族みんなが彼の本来の優しさをあらためて感じている。
家を出ることで、ちゃんと自分で立ったんだと思う。
というわけで、
子育てと言うのは、逃げたい、もう嫌だ、私には無理!と思っていた私でも、振り返ればほんとうに、あの日々があったから、今が平穏な幸せがある。成長した子どもたちという心強い仲間がいる。仲間と言えるまで成長してくれた彼らとの強い絆がある、と思う。自分の精一杯であれば、出来不出来にかかわらず、子どもに伝わるんやね。
本当は、怒った顔ばかりでなく、笑顔いっぱいの母でいたかった。
でも、多分、いっぱい怒るけど、いっぱい笑ってもいたんだろうなと思う。
子育てに苦しんでいたころの私に、
「被害妄想らしいで!安心して、精一杯怒ったり笑ったりしいや😉」と伝えてあげたい。
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