見出し画像

耳雑魚がオープンイヤー型イヤホン HUAWEI FreeClip を買った話

耳が雑魚である。
どのような雑魚かというと、こんなかんじ

  • 耳の形が変で、インナーイヤー型イヤホンが引っかからず装着できない

  • ヘッドホンを着けると頭痛がマッハ

  • 聴覚が敏感、カナル型イヤホンは最低音量でも煩くてつらい

  • そもそもカナル型イヤホンを使うと速攻で外耳炎になる

 これはそんな耳雑魚が一念発起して、家電量販店でオープンイヤー型イヤホンを購入し、素敵なイヤホンライフを送っているよという記事である。
 ちなみにどこからもお金を貰っていないので好き放題書いている。商品購入リンクはあるが踏んでもこちらにお金が入ることは一切ないので安心されたし。


最終的に買ったイヤホン

HUAWEI FreeClip

これ↓

 HUAWEIが2024年2月に販売開始したオープンイヤー型(というかイヤーカフ型)のワイヤレスイヤホンである。
 詳細なスペックは販売ページに記載があるため割愛するが、まあ値段なりに良い感じらしい。
 なによりもとにかく軽い! すごく軽い! つけるのも片手で簡単。本体がとても小さいので本体を触って音量調節するとか再生停止するとかいった操作は難しい(専用アプリ入れたらできたような気もするが、そういうのが面倒で素のまま使っているのでよく知らない)が、それを補って余りあるエアリーな着け心地である。
 イヤーカフ型なので眼鏡+マスクの重装備と干渉しないし、冬場はこの上からニットキャップをすっぽり被っているが支障はない。
 ただしめちゃくちゃ外れやすい。飛んだり跳ねたりしても落ちたりはしないが、触るとめちゃくちゃポロっと落ちる。一回マスクを外そうとしたときに落としてビビりちらした。顔周りを触るときだけ慎重に取り扱っている。
 ちなみに定価は2万7千円で後述の予算をオーバー気味だが、購入時はたまたまセール中で2万3千円になっていた。
 一か月ほど使っているが、充電もかなり長持ちする。このまま長生きしてほしい…。

そもそもの経緯

 2024年11月某日、イヤホンが欲しいなと思った。
 というのも、この4月から勤務地が変わり、電車通勤で会社から最寄り駅までしばらく歩くことになったので、通勤しながら音楽でも聴こうかなという気になった。
 前述の通り、耳雑魚である。そのおかげでこれまでの人生でイヤホンというにあまり縁がない。しかし時代は2024年、令和に入ってもう6年も経っている。ここ数年、ガジェット類の進化は技術的にはなんとなく頭打ちで、どちらかというとお洒落さとかユーザ体験で差別化を図って戦う商品をよく見る(気がするだけで根拠はない)。
 つまりちょっとだけお金を多めに出せば、こんな自分でも素晴らしいイヤホン体験ができるのでは?
 そう考え、仕事帰りにさっそく家電量販店に向かった。
 ネットであれやこれや下調べをし始めると、自分の性格的に迷いに迷っておそらく数年は購入できない。思い立ったが吉日、実物を触って気に入ったものを購入しよう、ついでに売り場にオーディオオタクみたいな店員さんがいたら色々聞けてラッキーだなという魂胆である。

 家電量販店には、当たり前だが大量のイヤホンが並んでいた。オーディオメーカーなんてBOSEとVictorくらいしか知らない上に、値段もピンキリだし、音質さえよくわからないズブの素人にはハードルが高い。ただ以前別のところでJBLのサウンドギアセンスという商品を勧められたことがあり、予算的には2万円程度あれば自分的に十分なものが買えそうだという肌感覚はあった。
 早速店員さんを捕まえて、以下の内容で接客をお願いした。

  • ワイヤレスイヤホンを探している

  • インナーイヤー型とカナル型と骨伝導型は除外する

  • 予算は2万円前後くらいまで

  • マイク機能がついていること(あわよくば通話にも使いたい)

 店員さんは有能だった。インナーイヤー型とカナル型を除外するならオープンイヤー型(耳の穴を塞がないで、イヤーフックのようにひっかけたり、イヤーカフのように挟んで着けるタイプ)ですねということだった。
 早速いくつかおすすめをだしてもらい、着け心地と、自分のスマホとペアリングして音質の確認を行うことになった。

家電量販店で試してみたイヤホン

 いくつか試してみたアイテムと感想を記載する。
 ちなみに試したものはいずれもまあまあな価格帯の商品だから、どれも音は普通によかった。正直よっぽど音割れしているとかでない限り良し悪しわからないので、以降も音質は詳しくは言及はしない…。

JBL / SOUNDGEAR SENSE

 ひとつめはこれ↓ これだけは以前も試したことがあった。

 JBLが出しているオープンイヤー型。JBLのことはよく知らないが、仕事用に支給されたヘッドセットがJBLだったのでメーカー名だけ聞いたことがある。この商品は2023年10月発売で、定価はもう少し高いみたいだが、少し値下がりしてだいたい1万3千円前後くらいで買える。
 この日ほかに試したイヤホンとの一番の違いは、左右のイヤホンを繋ぐネックバンドが付属することと、可動域がかなり広いので耳にジャストフィットしたことだ。
 ちょっとお高いワイヤレスイヤホンを持つ際の一番のビビリポイントは紛失である。すぐにポロっと落ちそうだし、気が付いたら失くしていそう…という懸念がネックバンドで解消されるのはかなり魅力的だった。
 それにイヤホン本体から飛び出しているフックの部分は自在に角度を変えたりできるので、ちょうどスピーカー部分がフィットするように装着できた。眼鏡+マスクをした状態でフックをひっかけても安定感があった。
 ただ、本体が重くて大きい。ちゃんと可動するということは関節部分もしっかりしているから重くなるのは仕方ない。値段はいい感じだし、カラーバリエーションに白があるのは大変心惹かれたが、長時間つけていられるか?という懸念があり、今回は見送った。

Shokz / OpenFit, OpenFit Air

 店員さんがイチオシしてきたのがこのOpenFitとOpenFit Airである。曰くかなり音質がよくコスパに優れるらしい。 ただ店内ポップアップで推されていた商品なのでなんらかの販促の可能性も

 Shoksというメーカーのことは知らなかったが、フィットネスで使えるイヤホンとかを色々出しているらしい。Airと付く方がカジュアルモデル(2024年5月販売開始)で、付いてない方がハイエンドモデル(2023年7月販売開始)とのこと。価格差はだいたい5千円くらい。
 Airの方は、うまく耳にはまらなかった。JBLのサウンドギアセンスと違ってフックの角度が変えられないので、スピーカー部分が耳の穴の前に来ず…。
 ハイエンドモデルの方は、たしかに店員さんのおすすめ通り音質が良い(ように感じた)。Airを付けた直後だと違いがわかる(ような気がする)。
 フィット感もAirよりマシだったが、耳の後ろにでかめの棒が当たるのが気になった。なんだこの棒。結構重いし、気になる…ので、これもお見送りとなった。

Anker Soundcore AeroFit

 みんな大好きAnkerも試してみた。

 これも2023年7月販売開始。2023年はオープンイヤー型イヤホンがめちゃくちゃ出ていることがわかった。いや現行モデルに2023年販売開始のものが生き残っているだけで、実際はもっと前からたくさんあったのだろうが…。
 残念ながらこれもあまりうまく耳にフィットしなかった。眼鏡+マスクのせいかと思い外してみてもあまりうまいこと行かなかった。この辺りでうっすら「フック型はやめたほうがいいのでは?」と気づきはじめる。どうやら耳の上部から穴までの距離が微妙に人の平均と異なっているようで、フックが安定してもスピーカーがうまいこと耳の穴の前に来ない。絶望である。
 あとやっぱり耳の後ろにあたる棒が気になる。なにこれ? 重さでバランスとって前にずり下がらないようにするやつ?

SONY / LinkBuds open

 フック型いまいちかも…という顔をしていたら店員さんが出してくれた。

 装着できなかった。おわり。
 音質を試すとか以前の問題である。オープンイヤーだが構造的にはインナーイヤー型に近いので、そもそも耳介にインナーイヤー型が引っかからない時点でお呼びではない。どう足掻いても絶望であった。
 そしてこのあとHUAWEIのFreeClipを出してもらい、着け心地のよさに購入を決めることになる。

Bose / Ultra Open Earbuds

 予算超過するので試すにとどめるつもりで一応Boseのオープンイヤー型も試してみた。

 HUAWEIのFreeClipと同じくイヤークリップで、眼鏡やマスクと干渉しない。HUAWEIのFreeClipがイヤーカフだとしたらこちらはまさしくクリップの着け心地だ。若干内巻きになっている本体をびろんと広げて耳を挟むのだが、慣れるまで装着するのがやや難しく感じた。しっかり挟むので落とす心配はなさそうだが、けっこうゴツくて付けてる間は気になりそうだ。
 音質は文句のつけようがない(多分)。心なしか重低音がかっこよく聴こえた(多分)。

購入品を一か月使ってみた感想

 オープンイヤー型最高!!!! 冒頭に述べたような耳雑魚でも快適にイヤホン生活が送れている。
 形状がイヤーカフなので眼鏡とマスク(絶対マスク外さないマンである。Covid19怖い)と干渉しないし、超絶軽いので長時間つけても疲れない。たまに着けている感覚がなさすぎて落としてないか不安になるが、音楽が耳元から聴こえている時点で着いている。大丈夫だ問題ない。
 周りの音はきちんと聞こえるので外で着けていても安心感があるし、最低音量で音楽を流して煩いなと思うこともない。
 なにより食事のときにいちいち外さなくても良いというのはかなりのメリットだった。通常のカナル型などの耳を塞ぐタイプだと自分の咀嚼音が頭蓋骨の中を響く感じがして大変不快で、絶対にイヤホン着けたまま食事などできなかったので、仕事帰りにふらっと飯屋に寄って食べて帰る際にいちいち付け外しの手間がないというのは予想以上に良かった。

総括

 音楽と縁遠い生活を送ってきたので正直イヤホンに2万もかけるのはたっけえなあ!という気持ちはあるが、長年自分の耳の形状にもんにゃりしてきた身としては、自分にもぴったりで気持ちよく使えるアイテムがあるというのはとても嬉しい体験になった。
 ちなみにHUAWEIのFreeClipを購入した翌週あたりでVictorからもイヤーカフ型が販売開始になり一瞬真顔になったが、まあビジュアル込みでFreeClipは気に入っているので今後も使い倒す所存である。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集