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46.9%が出産を機に退職!育休復帰を阻む5つのこと

こんにちは。
育休中の福利厚生サービスを提供している、株式会社Mimosa(ミモザ)代表西田知未です。

日が暗くなるのも早くなり、すっかり秋めいてきましたね。
さて、今日は2回に分けて「育休中」にフォーカスをあてていきたいと思います。

<こんな方に読んでいただきたい>
・全ての働く女性たち
・中小企業経営者、または人事・総務ご担当者で、「女性社員の活躍」に関心あるが、どうやって取組んでいけばよくわからない方。また、女性の気持ちや本音がわかっているつもりだが実は自信がない方。

<本記事のねらい>
1、育休中ママ・パパ達の本音を探る。
2、対策を知り、育休復帰後によりスムーズに復職してもらう

出産・育児で退職する人は46.9%

内閣府男女共同参画局:出産前有識者に係る第一子出産前後での就業状況


20代~40代女性のうち、もっとも高い離職理由は「出産育児」です。

出産を経験した女性のうち、約半数の46.9%が退職するということを聞き、みなさんはどのように感じましたか?(就業継続は53.1%)

私は、「想像以上に高い」でした。

周りで育休中に退職した人は1人しかおらず、また、世間では保育園入れない問題もあるのでそれだけ復職する人が多いんだろうと思ってました。
なので、感覚値としては10%くらいかな?と。

そういうこともあり、社会全体としては約半数が出産を機に退職してしまうという事実に驚きました。

大前提、お仕事へのモチベーションは大きく左右します。もともと早く辞めたいと思っていた方が、育休中に退職を決める。それは、致し方ない。

非常に勿体無いなと思うのが、仕事が好きでママになってももっと頑張りたいと思う方の離職です。

育休中にママ達が感じていること

なぜ休み期間にやめるの?もっと頑張れるでしょ?会社に申し訳ないと思わない?

私がまだ出産を経験してない時だったら、もしかしたらこう感じていたかもしれません。しかし、自分が育休を経験した今、納得できてしまうし、共感ができてしまう。
というのも、この育休という期間がまさにネガティブな思考に陥りやすい時期だからです。

今まで100名以上のワーママ・育休中ママに話を聞いてきましたが、実際に
皆さんが仰っていた育休中に起こるネガディブな事象は以下の5つでした。

1、ホルモンバランスの大きな変化
2、旦那が育児に非協力的
3、仕事との両立が不安
4、周りに同じようなロールモデルがいない
5、会社との関係が希薄で、疎外感を感じる

具体的に説明していきます。

1、ホルモンバランスの大きな変化

出産は本当に母体が大きくダメージを受けます。
本来は安静にして回復せねばならない時。
(現にわたしは息子が約4,000グラムで誕生したこともあり、33時間かけてようやく誕生。大量出血で輸血する寸前だったそうです)

そんなボロボロな状態で、すぐに24時間体制のお世話が始まります。1時間ほどの睡眠を小刻みにとり、慣れない育児をおこなう。

また、母体だけでなくホルモンバランスにも大きな変化が生まれます。
産前、高まりに高まっていた女性ホルモンが、出産を機に大きく減少。それにより、ホルモンバランスが乱れ、髪の毛が大量に抜けたり、肌が荒れたり、爪が割れやすくなったり、精神的にも不安定になったりします。

メスライオンのように「子供を外敵から守る」本能が働き、些細なことでイライラしてしまうのもこの時期。
気になったり、子供のお世話のことでパートナーに噛み付いたり。
長い人で産後1年まで続く方もいます。

2、パートナーが育児に非協力的

パートナーによりますが、「休職期間なんだから育児は母親の仕事」と、なかなかサポートしてくれない場合はより状況が悪化します。

産後の妻の変化(精神面)に向き合えず、逃げるように仕事に走ってしまうパートナーも多い。

また、他の家族が協力的であればまだ助かるのですが、「母親なんだから育児はしっかりやらないと」という圧をかけてしまう家族の場合、どんどん母親は孤独になっていってしまいます。

3、仕事との両立が不安

休職中でもこんなに大変なのだから、復職したらとんでもないことになるのでは?と感じてしまう。

何が大変なのか?よくわからない漠然とした不安を感じてしまい、悶々と悩む。
そして、自分に自信がないが故に、仕事できるのか?と育児だけでなく仕事に対しても不安になってしまう。

4、周りに同じようなロールモデルがいない

なぜ両立に不安になるか?それはロールモデルがあまりにも少ないからなんです。
そもそも周りに両立してる尊敬できる先輩ママがいない。
もしいたとしても、結局退職されたり、実家が近くでフルサポート受けていたり、シッター雇うほど稼いでるパワーカップルだったり。

自分と同じような境遇の人たちがいない。だから先が見えず、「私、両立無理じゃない?」と、余計に不安を抱いてしまう。

5、会社との関係が希薄で、疎外感を感じる

育休は平均して1年2ヶ月取得されるのですが、その間会社との繋がりはほぼ皆無です。誤解を恐れず言うと、「ほったらかし」なのです。

さまざまな大手企業の人事の方と会話しましたが、「休職中が故に腫れ物に触るような感じ。基本的には何もできていない」という声が圧倒的。

孤独感が高まり、仕事との両立に不安を感じているママは、会社との繋がりが無いことでさらに「私なんて、どうせ期待されてない」と疎外感を感じてしまいます。

我が社では、出産祝いとしてタオルが届いたのですが、「復職待ってるよ。期待してるよ」ということを言われてる気がしました。ただのタオルですが、その背景にある「あなたのことを気にしていますよ」感がすっごく嬉しかったのを覚えています。
それだけ育休中のママは会社との繋がりに大きな価値を感じます。


ざっと書きましたが、育休中のママは上記のようなことを感じています。
そのため負のループに陥りやすく、常によくわからない不安に苛まれてしまうママたちが多いのが現状。

よって、育休中悩みに悩んで退職を選ぶ人がいることは、共感する部分が多いです。

離職を防ぐために企業が出来ること

では、企業はどうすればよいか?
まずできることとしては以下が挙げられます。

・定期的な情報を発信する
・定期的な面談を実施する
・いつでも連絡が取れる手段を確保しておく


え?こんなことでいいの?と思われそうですが、実際これを育休者の方全員に定期的に行うには結構な手間と労力がかかります。だからこそ、何もできていない企業が多いのです。

育休・両立を今よりもポジティブに

今日は「育休=ネガティブ」なお話を中心にしてしまいましたが、育休というのは本当はもっと楽しい期間であるはずなんですよね。

そうあるために、次回は「育休中のケア」を企業が行うことによるメリットと、具体的なアクションについてお伝えしたいと思います。

不安にかられることなく前向きに育休を過ごせ、会社のことが好きになり(ロイヤリティ向上)、両立が今よりも悩まずにできてしまう。
そんな世の中になれるような話を、次回織り交ぜていければと思っています!


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